« ルカ24:50-53 イエス様の昇天 | トップページ | 使徒1:12-26 欠員となった使徒職の選出 »

2016年3月19日 (土)

使徒1:1-11 主イエス様のご復活から40日後の昇天まで

“1:1 テオピロよ。私は前の書で、イエスが行い始め、教え始められたすべてのことについて書き、
1:2 お選びになった使徒たちに聖霊によって命じてから、天に上げられた日のことにまで及びました。”(新改訳)

 これは使徒の働きの「はしがき」です。使徒の働きの著者はルカの福音書を書いたルカであることが、この文章から分かります。
ルカの福音書について、「イエスが行い始め、教え始められたすべてのことについて書き、お選びになった使徒たちに聖霊によって命じてから、天に上げられた日のことにまで」(2)と、記した内容を書いていますが、それ以外にもルカの福音書には、イエス様の誕生や成長に関すること、バプテスマのヨハネの誕生に関することが記されています。

 新聖書注解の中に宛先の「テオピロ」と「ルカ」に関する伝説が以下のように記されています(確かな確証に基づくものではありません)。
“ルカはテオピロにかかえられていた医者(侍医)であった。
ある時テオピロが重病にかかり、ルカが看病して、いやしたことがあった。
テオピロはその返礼として、奴隷の身分であったルカを解放した。
ルカは、自由の身とされた感謝の気持ちを表すために、テオピロにあてて、救い主イエス・キリストの物語を叙述した。本書は、自由にされたことに対する返礼として書き上げられ、贈られたというのである。主イエスの福音にふさわしい一つの伝説である。”とあります。

 その他、テオピロに関して推測されているのは、テオピロはローマの高官であったのではないだろうか、というものです。また、その他の推測もなされています。

 使徒1:3-8は、イエス様の受難、及び復活後幾たびも弟子たちに現れたこと、また40日後の昇天までの間に弟子たちに教えられたことや命じられたことが以下のように記されています。
“1:3 イエスは苦しみを受けた後、四十日の間、彼らに現れて、神の国のことを語り、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。
1:4 彼らといっしょにいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。
1:5 ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです。」
1:6 そこで、彼らは、いっしょに集まったとき、イエスにこう尋ねた。「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」
1:7 イエスは言われた。「いつとか、どんなときとかいうことは、あなたがたは知らなくてもよいのです。それは、父がご自分の権威をもってお定めになっています。
1:8 しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」”(新改訳)と。

 6節をみると、「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」と弟子たちがイエス様に質問していますから、弟子たちの関心事は地上のことであり、霊的な神の国に関しての理解は不十分であったのだと思います。
この時(AD30年頃)のイスラエルはローマ帝国の属国でありました。また、それから約40年後にエルサレムは滅ぼされ、ユダヤの民は離散していくこととなったのです。それらの預言をもイエス様はすでに教えられました(ルカ21:20-24)が、弟子たちの頭にはその預言が浮かんでこなかったのかもしれません。

 弟子たちは、「今こそ」(6)と、と語っていますが、「時」は、神様の領域に属することであることを、「時期や場合は、父がご自分の権威によって定めておられるのであって、あなたがたの知る限りではない。」(7・口語訳)と、イエス様は教えられました。

 その後に、「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」(8)とイエス様は語られました。
イエス様は、「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ16:15・新改訳)と命じられましたが、このご命令を遂行してくださるのは聖霊であることが使徒1:8から分かります。
「使徒の働き」はまさに「聖霊の働き」であったわけです。

 使徒1:9-11には、イエス様の昇天とそれを見ていた弟子たちの様子、天使の現れと再臨の預言等が以下のように記されています。
“1:9 こう言ってから、イエスは彼らが見ている間に上げられ、雲に包まれて、見えなくなられた。
1:10 イエスが上って行かれるとき、弟子たちは天を見つめていた。すると、見よ、白い衣を着た人がふたり、彼らのそばに立っていた。
1:11 そして、こう言った。「ガリラヤの人たち。なぜ天を見上げて立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たときと同じ有様で、またおいでになります。」”(新改訳)

 これらのことが起こったのは、オリーブ山での出来事でした。それは、使徒1:12の「そこで、彼らはオリーブという山からエルサレムに帰った。」(新改訳)という記述から分かります。
イエス様がオリーブ山に再臨される時、オリーブ山に地殻変動が起こります。
ゼカリヤ14:3-8には、
“14:3 主が出て来られる。決戦の日に戦うように、それらの国々と戦われる。
14:4 その日、主の足は、エルサレムの東に面するオリーブ山の上に立つ。オリーブ山は、その真ん中で二つに裂け、東西に延びる非常に大きな谷ができる。山の半分は北へ移り、他の半分は南へ移る。
14:5 山々の谷がアツァルにまで達するので、あなたがたは、わたしの山々の谷に逃げよう。ユダの王ウジヤの時、地震を避けて逃げたように、あなたがたは逃げよう。私の神、主が来られる。すべての聖徒たちも主とともに来る。
14:6 その日には、光も、寒さも、霜もなくなる。
14:7 これはただ一つの日であって、これは主に知られている。昼も夜もない。夕暮れ時に、光がある。
14:8 その日には、エルサレムから湧き水が流れ出て、その半分は東の海〔死海(筆者挿入)〕に、他の半分は西の海〔地中海(筆者挿入)〕に流れ、夏にも冬にも、それは流れる。”(新改訳)
この後、キリストの千年王国が開始されるのです(ゼカリヤ14:9、黙示録20:4)。

 このキリストの地上再臨の前に、キリストの空中再臨がありますが、イエス・キリスト様が迎えに来てくださるまでの間は、使徒1:8のおことばにあるように、キリストの証人としての働きを聖霊によって行うことが求められています。

 天使は、「あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たときと同じ有様で、またおいでになります。」(11)と語りましたが、天使が語った時よりも約500年以上前に、預言者ゼカリヤによってゼカリヤ12:10に、「わたしは、ダビデの家とエルサレムの住民の上に、恵みと哀願の霊を注ぐ。彼らは、自分たちが突き刺した者、わたしを仰ぎ見、ひとり子を失って嘆くように、その者のために嘆き、初子を失って激しく泣くように、その者のために激しく泣く。」(新改訳)と記されているように、イエス様は、十字架上で受けた傷跡を持ったまま再臨されるのでしょう。イエス様のご復活の体には十字架で受けた傷跡がそのまま残されていましたから(ヨハネ20:27)。

 <お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を崇めます。
イエス様の御迎えがあるまでは、聖霊様の導きに従い、聖霊様の助けを頂きつつ忠実に励んでいくことが出来ますように。
御名を賛美し、主イエス・キリスト様の御名によってお祈りします。アーメン

« ルカ24:50-53 イエス様の昇天 | トップページ | 使徒1:12-26 欠員となった使徒職の選出 »

使徒の働き」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ルカ24:50-53 イエス様の昇天 | トップページ | 使徒1:12-26 欠員となった使徒職の選出 »

カテゴリー

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ