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2016年8月 2日 (火)

使徒28:1-10 マルタ島におけるパウロ

28:1わたしたちが、こうして救われてからわかったが、これはマルタと呼ばれる島であった。
28:2土地の人々は、わたしたちに並々ならぬ親切をあらわしてくれた。すなわち、降りしきる雨や寒さをしのぐために、火をたいてわたしたち一同をねぎらってくれたのである。
28:3そのとき、パウロはひとかかえの柴をたばねて火にくべたところ、熱気のためにまむしが出てきて、彼の手にかみついた。
28:4土地の人々は、この生きものがパウロの手からぶら下がっているのを見て、互に言った、「この人は、きっと人殺しに違いない。海からはのがれたが、ディケーの神様〔正義の女神(新改訳)、{ギ}ディケー〕が彼を生かしてはおかないのだ」。
28:5ところがパウロは、まむしを火の中に振り落して、なんの害も被らなかった。
28:6彼らは、彼が間もなくはれ上がるか、あるいは、たちまち倒れて死ぬだろうと、様子をうかがっていた。しかし、長い間うかがっていても、彼の身になんの変ったことも起らないのを見て、彼らは考えを変えて、「この人は神様だ」と言い出した。
28:7さて、その場所の近くに、島の首長、ポプリオという人の所有地があった。彼は、そこにわたしたちを招待して、三日のあいだ親切にもてなしてくれた。
28:8たまたま、ポプリオの父が赤痢をわずらい、高熱で床についていた。そこでパウロは、その人のところにはいって行って祈り、手を彼の上においていやしてやった。
28:9このことがあってから、ほかに病気をしている島の人たちが、ぞくぞくとやってきて、みないやされた。
28:10彼らはわたしたちを非常に尊敬し、出帆の時には、必要な品々を持ってきてくれた。”(口語訳)

 乗船していた船は難破しましたが、276人の乗船者全員が、自分の力だけで泳いだり、板切れや、その他の船にあるものにつかまって泳いだりしてマルタ島に上陸できました。上陸できた島がマルタであると分かったのは上陸後でした。マルタ島は、イタリアのシチリア島から約95km南にある島です。現在はマルタ共和国の一部で、マルタ共和国は、マルタ島、ゴゾ島、コミノ島からなり、その面積は316km²で、淡路島の三分の二くらいの面積であり、東京23区の面積の約半分です。その内マルタ島は240km²であるとのことです。
パウロが乗船していた船は、クレタ島の良い港を出港し、しばらくしてからユーラクロンという暴風に見舞われました。クレタ島の少し南にクラウダという小さな島がありました。そのクラウダ島からマルタ島までは約900kmあります。パウロ達が乗っていた船は、暴風の中、約900kmも流されたことがわかります。900kmというと東京から新幹線で山口県の徳山駅まであります。そのくらいの距離を暴風で大波の中、流され続けたのです。
パウロが、もしも主のおことばに信頼していなかったとしたら、二週間の間、死の恐怖にさいなまされていたことでしょう。しかし、パウロが、「あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない」(使徒23:11)というイエス様から頂いたおことばを信じ続けていたら、何があっても死なないと、大嵐の中でも落ち着いていることが出来たでしょう。体は辛かったでしょうが、心には平安があったことと思います。神の国(支配)は義と平和と聖霊による喜びだからです(ローマ14:7)。

 マルタ島の人々、彼らはフェニキア人の血統の人であったとのことですが、大変親切な人たちでした。降る雨と寒さをしのぐためにたき火をたいて、276人の者達をもてなしてくれたのです(2)。皆はほっとしたり、温まったりして元気を取り戻していったことでしょう。

 パウロはこの時も、ただ何かをしてもらうだけではなく、自分から奉仕をしていました。しかし、パウロが、ひとかかえの柴をたばねて火にくべたところ、熱気のためにまむしが出てきて、パウロの手にかみついたのでした(3)。
マムシにかみつかれたパウロを見た島の人たちは、「この人はきっと人殺しだ。海からはのがれたが、正義の女神はこの人を生かしてはおかないのだ」と互いに話し合ったのでした(4)。何しろパウロの手にマムシが咬みついてぶら下がっていたのですから。ところが、パウロはマムシを火の中に振り落として何の害も受けなかったのです(5)。 

 島の人々は、パウロの手が腫れ上がって来るか、或いはパウロが倒れて急死するだろう、と待っていました。しかし、いくら待っても、彼に少しも変わった様子が見えないので、彼らは考えを変えて、「この人は神さまだ」と言いだしたのです(6)。

 さて、この場所の近くに、ポプリオ〔プブリウス(新共同訳)〕という島の首長の所有地がありました。ポプリオは自分の所にパウロたちを招待して、三日間手厚くもてなしてくれました(7)。
たまたまポプリオの父が、熱病と下痢とで床に着いていました。そこでパウロは、ポプリオの父のもとに行き、祈ってから、彼の上に手を置いて直してあげたのです(8)。
マムシにかまれても害を受けなかったパウロによって、ポプリオの父が癒されたという情報は、すぐに知れ渡りました。それで、島のほかの病人たちもやって来たり運ばれてきたのです。そして、パウロに治してもらったのです(9)。その結果、島の人々は、パウロたちを非常に尊敬しました。そして、出帆の時には、必要な品々を持ってきてくれました(10)。パウロたちは三か月間をマルタ島で過ごしたのでした(11)。

 マルコ16:18に、「蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人はいやされます。」(新改訳)と記されていますが、まるでマルタ島にいた時のパウロのようです。

 <お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を崇めます。
あなたは、無実なのに囚人としての扱いを受けることを許し、船が幾日も暴風に流されることを許し、船が難破することも許し、毒蛇にかまれることも許されました。これは四重苦です。たまったものではありません。しかし、あなたはそれらを用いられました。あなたこそはピンチを変えてチャンスとなさるお方であることを覚えます。あなたは時としてドラマチックなことをなさいます。
私たちは、ピンチと思えるようなときもあなたに信頼して歩んでいくのみです。逆境であればあるほど、内におられる主の信仰によって歩ませてください。
主イエス・キリスト様の御名によってお祈りします。アーメン

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