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2017年9月13日 (水)

レビ13:1-46 体表にできたツァラアト

 この聖書箇所は体表にできたツァラアトとそれに対する祭司の対応の仕方についての教えが記されています。
 新改訳の2-8節に記されているツァラアトの症状は、「皮膚にはれもの、あるいはかさぶた、あるいは光る斑点ができ」(2)、「患部の毛が白く変わり、その患部がそのからだの皮膚よりも深く見えている」(3)もので、「幹部が広がっていくもの」(8)というものであるようです。
祭司は、このツァラアトのある人を、「汚れている」と宣言する必要がありました(8)。

 ツァラアトの疑いのある人は隔離され、祭司によって、観察され、疑いが晴れれば、「きよい」と宣言され、解放されました。また、祭司は、慢性のツァラアトのある人に、「汚れている」と宣言しなければなりませんでしたが、この場合は隔離する必要がありませんでした(11)。

 ツァラアトと、ツァラアトに似ているがツァラアトではないものとの鑑別が44節まで続いています。
そして、45.46節には、「患部のあるそのツァラアトの者は、自分の衣服を引き裂き、その髪の毛を乱し、その口ひげをおおって、『汚れている、汚れている』と叫ばなければならない。その患部が彼にある間中、彼は汚れている。彼は汚れているので、ひとりで住み、その住まいは宿営の外でなければならない。」(新改訳)と記されています。

 少し脱線しますが、聖書的にみると、病気にはいくつかのタイプがあるようです。
 ①罪の結果病気になるもの:一例を挙げると、マタイ9:2-7(抜粋)に、
“9:2 すると、人々が中風の人を床に寝かせたままで、みもとに運んで来た。イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、「子よ。しっかりしなさい。あなたの罪は赦された」と言われた。
9:6 ・・・、それから中風の人に、「起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい」と言われた。
9:7 すると、彼は起きて家に帰った。”(新改訳)とあります。

 ②病気(疾患)をとおして神の栄光が表されるためのもの:一例を挙げると、ヨハネ9:1-3に、
“9:1 またイエスは道の途中で、生まれつきの盲人を見られた。
9:2 弟子たちは彼についてイエスに質問して言った。「先生。彼が盲目に生まれついたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。」
9:3 イエスは答えられた。「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです。”(新改訳)とあります。

 ③サタンや悪しき霊によるもの:一例を挙げると、ルカ9:10-16(抜粋)に、
“13:10 イエスは安息日に、ある会堂で教えておられた。
13:11 すると、そこに十八年も病の霊につかれ、腰が曲がって、全然伸ばすことのできない女がいた。
13:12 イエスは、その女を見て、呼び寄せ、「あなたの病気はいやされました」と言って、
13:13 手を置かれると、女はたちどころに腰が伸びて、神をあがめた。
13:16 この女はアブラハムの娘なのです。それを十八年もの間サタンが縛っていたのです。・・・。」(新改訳)とあります。
またヨブの場合もよく知られています。ヨブ1:1、2:6-8に、
“1:1 ウツの地にヨブという名の人がいた。この人は潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっていた。
2:6 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はサタンに仰せられた。「では、彼〔ヨブ(筆者挿入)〕をおまえの手に任せる。ただ彼のいのちには触れるな。」
2:7 サタンは主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の前から出て行き、ヨブの足の裏から頭の頂まで、悪性の腫物で彼を打った。
2:8 ヨブは土器のかけらを取って自分の身をかき、また灰の中にすわった。”(新改訳)と記されています。

 話を元に戻します。
聖書の中には、ヤハウェ(主)なる神様が、罪を分からせるために、主のみ旨から外れた人にツァラアトの罰を与えられた例が記されています。
①モーセの姉ミリヤムの場合が、民数記に、
“12:1 そのとき、ミリヤムはアロンといっしょに、モーセがめとっていたクシュ人の女のことで彼を非難した。モーセがクシュ人の女をめとっていたからである。
12:2 彼らは言った。「主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はただモーセとだけ話されたのでしょうか。私たちとも話されたのではないでしょうか。」主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はこれを聞かれた。
12:3 さて、モーセという人は、地上のだれにもまさって非常に謙遜であった。
12:4 そこで、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕は突然、モーセとアロンとミリヤムに、「あなたがた三人は会見の天幕の所へ出よ」と言われたので、彼ら三人は出て行った。
12:5 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕は雲の柱の中にあって降りて来られ、天幕の入口に立って、アロンとミリヤムを呼ばれた。ふたりが出て行くと、
12:6 仰せられた。「わたしのことばを聞け。もし、あなたがたのひとりが預言者であるなら、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕であるわたしは、幻の中でその者にわたしを知らせ、夢の中でその者に語る。
12:7 しかしわたしのしもべモーセとはそうではない。彼はわたしの全家を通じて忠実な者である。
12:8 彼とは、わたしは口と口とで語り、明らかに語って、なぞで話すことはしない。彼はまた、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の姿を仰ぎ見ている。なぜ、あなたがたは、わたしのしもべモーセを恐れずに非難するのか。」
12:9 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の怒りが彼らに向かって燃え上がり、主は去って行かれた。
12:10 雲が天幕の上から離れ去ると、見よ、ミリヤムはツァラアトになり、雪のようになっていた。アロンがミリヤムのほうを振り向くと、見よ、彼女はツァラアトに冒されていた。”(新改訳)と記されています。

②ウジヤ王の場合が、歴代誌Ⅱに、
“26:16 しかし、彼〔ウジヤ(筆者挿入)〕が強くなると、彼の心は高ぶり、ついに身に滅びを招いた。彼は彼の神、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕に対して不信の罪を犯した。彼は香の壇の上で香をたこうとして主の神殿に入った。
26:17 すると彼のあとから、祭司アザルヤが、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕に仕える八十人の有力な祭司たちとともに入って来た。
26:18 彼らはウジヤ王の前に立ちふさがって、彼に言った。「ウジヤよ。主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕に香をたくのはあなたのすることではありません。香をたくのは、聖別された祭司たち、アロンの子らのすることです。聖所から出てください。あなたは不信の罪を犯したのです。あなたには神である主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の誉れは与えられません。」
26:19 ウジヤは激しく怒って、手に香炉を取って香をたこうとした。彼が祭司たちに対して激しい怒りをいだいたとき、その祭司たちの前、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の神殿の中、香の壇のかたわらで、突然、彼の額にツァラアトが現れた。
26:20 祭司のかしらアザルヤと祭司たち全員が彼のほうを見ると、なんと、彼の額はツァラアトに冒されていた。そこで彼らは急いで彼をそこから連れ出した。彼も自分から急いで出て行った。主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕が彼を打たれたからである。
26:21 ウジヤ王は死ぬ日までツァラアトに冒され、ツァラアトに冒された者として隔ての家に住んだ。”(新改訳)と記されています。

ミリヤムやウジヤがツァラアトに犯されたのは、ヤハウェ(主)が裁かれたからでした。このように罪から来るものは「汚れ」なのだと分かります。

また、ツァラアトなるものは、感染することもありました。それ故、「汚れている」として隔離したのかも知れません(想像です)。

この件に関して、私はあまりよく分かりません。が、ヤハウェ(主)のおことばですから、そのまま書いておきます。

学者の中には、ツァラアトにかかると、知覚神経がやられて、感覚がなくなる、それ故、霊的には、罪に対して、無感覚になってしまうことを表わしている、という方々もいるようです。

レビ記のこの箇所には、知覚神経の損傷に類する記述はないように思います。

 新約的にはどのように考えたらよいのでしょうか。
ツァラアトは、「汚れ」です。しかし、新約においては、ツァラアトという病気になった人を差別したり、隔離したりすることは大いなる間違いです。私が新約聖書の記事の中から心に浮かぶのは、1コリント5章のような事例です。その1.2.911節には、「1.あなたがたの間に不品行があるということが言われています。しかもそれは、異邦人の中にもないほどの不品行で、父の妻を妻にしている者がいるとのことです。/2.それなのに、あなたがたは誇り高ぶっています。そればかりか、そのような行いをしている者をあなたがたの中から取り除こうとして悲しむこともなかったのです。/9.私は前にあなたがたに送った手紙で、不品行な者たちと交際しないようにと書きました。/11.私が書いたことのほんとうの意味は、もし、兄弟と呼ばれる者で、しかも不品行な者、貪欲な者、偶像を礼拝する者、人をそしる者、酒に酔う者、略奪する者がいたなら、そのような者とはつきあってはいけない、いっしょに食事をしてもいけない、ということです。」(新改訳)と記されています。
私は、新約的には、このようなことを言っているのではないだろうか、と思います。

 話は変わりますが、イエス様は、ツァラアトに侵されている人を数多く癒されたようです。
マタイ8:1-4には、
“8:1 イエスが山から降りて来られると、多くの群衆がイエスに従った。
8:2 すると、ツァラアトに冒された人がみもとに来て、ひれ伏して言った。「主よ。お心一つで、私をきよくしていただけます。」
8:3 イエスは手を伸ばして、彼にさわり、「わたしの心だ。きよくなれ」と言われた。すると、すぐに彼のツァラアトはきよめられた。
8:4 イエスは彼に言われた。「気をつけて、だれにも話さないようにしなさい。ただ、人々へのあかしのために、行って、自分を祭司に見せなさい。そして、モーセの命じた供え物をささげなさい。」”(新改訳)と記されています。
イエス様はこの人に、「もう二度と罪を犯してはいけない。」というようなことは語られませんでした。
ツァラアトではありませんが、ベテスダの病人に対しては、その人を癒された後、「見なさい。あなたはよくなった。もう罪を犯してはなりません。そうでないともっと悪い事があなたの身に起こるから。」(ヨハネ5:14・新改訳)と語っておられます。

 <お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を賛美します。
イエス様は、ツァラアトの人を𠮟責するのではなく、イエス様には私のツァラアトを癒すこと(きよめること)がおできになる、と信じた人たちを皆癒されました。
そのようなイエス様を見ていると心が温かくなります。
罪を悔い改める者の罪を赦し、きよめてくださるために、十字架の上で御血を流してくださいました主イエス・キリスト様の御名でお祈りします。アーメン

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コメント

ツァラアト=白、白=ツァラアト。
学んでいくうちに、そう思ってきました。
ツァラアトとヤケドの痕は似ているのかな?とも思いました。
似た様な言葉が繰り返されるので、分かりにくかったですが、感染病の恐ろしさ、その恐ろしい病も主の力を借りれば大丈夫だと書かれている様に感じました。
神様は偉大なお方であるとつくづく思いました。

ツァラートは、leprosyの意で、以前は訳されていました。
昔、神様は、罪の結果として、ツァラートを与えたこともありました。
ミリヤムとアロンは、モーセがクシュ人の女をめとっていたことで彼を非難しました。しかしその非難の真の動機はモーセの地位に対するねたみにありました。それゆえ主の怒りが下り、ミリヤムはらい病(原語はツァラート)になったのです(民数記12章)。
ただし、ツァラートにならなくても、神が人となられたイエス様を除いては、人は全員が罪人です。
神様は、罪の象徴として、また罪の恐ろしさを教えるためにツァラートを用いられたのではないかな、と思います。
それ故、マタイ8章の記事では、ツァラートの人に、「きよくなれ」と命じて、ツァラートを癒したのです。
らい病は、差別用語となったので、以前の日本語訳聖書のらい病と訳されていた語をヘブライ語のツァラアトと原語のままを用いるようにしたり、「重い皮膚病」と訳すようになったのです。leprosyは、神経もやられていくので、「重い皮膚病」とだけ片づけるわけにはいかないのです。それは、罪を自覚しないようになってしまう、ということを暗示しているものであるからです(ローマ1:21.24)。
この病気になった人からすれば、とても苦しい思いをし、つらい体験をしてきましたから、用語には、慎重にならざるを得ませんが、罪の恐ろしさを教えるものであった、と私は考えています。しかし、人はその病気にならなくても、神様に対して、実際はそれと同じになっているということであろうと思います。
分かりにくい文章ですみません。

いつも沢山の知識を教えてくださり、ありがとうございます。
生まれつきにかかってしまう方も居らっしゃると思いますので、一概に罪からとは言いたくないと私は考えてしまいます。神様は人間に対する意図がお有りなのですよね。
神様は神の御国を見せる為に、色々お与えになるのかな?何も与えられない事よりも神の御国を見えやすくしてもらえるのかな?その様に感じました。
ヨブ記で辛さは痛いほど伝わってきているので、重い病にはかからない方がいいとは思います。でも、その裏(?)には、目には見えない何かを神様が増やしてくださるのだと思いました。
人は、目に見えるもので色々判断してしまいますから、そこに惑わされず、何時も主の方を向いて歩んでいきたいと思います。(今日のブログも拝読して改めて思います)

マタイ9:3 イエスは答えられた。「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです。」と、昨日学んでいたのに重複して載せてしまいました。
ごめんなさい。

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