« 1サムエル10章 サウルがイスラエルの初代の王として就任する | トップページ | 1サムエル12章 サムエルの最後の説教/サムエル、さばきつかさ(士師)としての役割を終える »

2020年9月14日 (月)

1サムエル11章 サウル初陣を飾り王政を樹立

 1サムエル11:1-3には、
“1 さて、アンモン人ナハシュが上って来て、ヤベシュ・ギルアデに対して陣を敷いた。ヤベシュの人々はみな、ナハシュに言った。「私たちと契約を結んでください。そうすれば、あなたに仕えます。」2 アンモン人ナハシュは彼らに言った。「次の条件でおまえたちと契約を結ぼう。おまえたち皆の者の右の目をえぐり取ることだ。それをもってイスラエル全体に恥辱を負わせよう。」3 ヤベシュの長老たちは彼に言った。「イスラエルの国中に使者を遣わすため、七日の猶予を与えてください。もし、私たちを救う者がいなければ、あなたのところに出て行きます。」”(新改訳2017)とあります。

 アンモン人はヨルダン川の東側にあるガドの東側の地域に住んでいた民族です。
「アンモン人ナハシュが上って来て」とありますから、「ナハシュ」は人の名前ですが、「ナハシュ」には「蛇」の意があります。
「ヤベシュ・ギルアデ」の地は、ヨルダン川から数キロ東へ行ったマナセの半部族の中にある町の名ですが、「ヤベシュ」には「乾燥した」の意もあります。

 アンモン人ナハシュが、ヤベシュ・ギルアデに対して陣を敷きました。ヤベシュの人々はナハシュに「私たちと契約を結んでください。そうすれば、あなたに仕えます。」と言ったのですが、アンモン人ナハシュが提示した契約の条件は、「おまえたち皆の者の右の目をえぐり取ることだ。」という答えでした。

 ナハシュが提示した「右の目をえぐり取ること」は、相手を支配するため、あるいは奴隷として使うのには都合の良いことであったのだろうと思います。
当時の戦いは、右手に剣を持ち、左手に盾を持ちます。左目は盾に隠れるのだそうです。それ故右目が見えなくなれば戦いにくいのです。

 ヤベシュ・ギルアデの人たちは、自分たちだけの力で、アンモン人ナハシュの軍と戦うことは敗北を意味することであるとすぐに判断したのです。それで生き延びるために不利な契約を結ぼうとしたのですが、ナハシュの「右の眼をえぐり取ること」という要求について躊躇しました。そこで、ヤベシュ・ギルアデの長老たちは、ナハシュに「イスラエルの国中に使者を遣わすため、七日の猶予を与えてください。もし、私たちを救う者がいなければ、あなたのところに出て行きます。」と答えたのでした。

 4節には、“使者たちはサウルのギブアに来て、これらのことばを民の耳に語った。民はみな、声をあげて泣いた。”(新改訳2017)と記されています。

 ヤベシュ・ギルアデの使者たちは、サウルのいるギブアに行きました。ギブアはヨルダン川の西側のベニヤミン族の地で、エルサレムの数キロ北にあります。

 5‐8節には、
“5 ちょうどそのとき、サウルが牛を追って畑から帰って来た。サウルは言った。「民が泣いているが、いったい何が起こったのか。」彼らは、ヤベシュの人々のことばを彼に告げた。6 サウルがこれらのことばを聞いたとき、神の霊がサウルの上に激しく下った。彼の怒りは激しく燃え上がった。7 彼は一くびきの牛を取り、それを切り分け、使者に託してイスラエルの国中に送り、「サウルとサムエルに従って出て来ない者の牛は、このようにされる」と言った。主の恐れが民に下って、彼らは一斉に出て来た。8 サウルはベゼクで彼らを数えた。すると、イスラエルの人々は三十万人、ユダの人々は三万人であった。”(新改訳2017)とあります。

 主は、サウルに神の霊を激しく下すことによって、サウルに戦いの備えをさせました。サウルは、イスラエルの国中から兵を集めました。主ご自身もイスラエルの民に、サウルに従うようにと恐れを臨ませました。8節には、兵として出て来たイスラエルの民は30万人であったとあります。
「ベゼク」はヨルダン川の西側です。ヤベシュ・ギルアデとベゼクはヨルダン川をはさんで約37kmだそうです(新共同訳スタディー版の注)。

 サウル率いるイスラエル軍は、ヤベシュ・ギルアデの人たちに救いをもたらすと約束しました。9.10節に次のように記されています。
“9 彼らは、やって来た使者たちに言った。「ヤベシュ・ギルアデの人にこう言いなさい。明日、日が高くなるころ、あなたがたに救いがある。」使者たちは帰って行って、ヤベシュの人々に告げたので、彼らは喜んだ。10 ヤベシュの人々は言った。「私たちは、明日、あなたがたのところに出て行きます。あなたがたの良いと思うように私たちにしてください。」”(新改訳2017)とあります。

 11節には、サウル率いるイスラエル軍の勝利が、“翌日、サウルは兵を三組に分け、夜明けの見張りの時に陣営に突入し、昼までアンモン人を討った。生き残った者は散り散りになり、二人の者がともにいることはなかった。”(新改訳2017)と記されています。

 見えるところではサウルを大将とするイスラエル軍の圧勝でした。その勝利の根源は主の霊でした。

 12.13節には、“12 民はサムエルに言った。「『サウルがわれわれを治めるのか』と言ったのはだれでしたか。その者たちを引き渡してください。彼らを殺します。」13 サウルは言った。「今日はだれも殺されてはならない。今日、主がイスラエルにおいて勝利をもたらしてくださったのだから。」”(新改訳2017)と記されています。

 12節をどう考えたら良いでしょうか?
「サウルがわれわれを治めるのか」と言ってサウルに従わなかった人たちについて、サムエルは、サウルを王としたのは主であるにもかかわらず、サウルをあなどってサウルに従わなかった人たちを、主をあなどり主に従わなかった人達として、その人たちに裁きを下そうとしたのではないかと私は思います。
13節には、サウルが、戦いの勝利の栄光を主に帰し、恩赦を発動したことが記されています。

 14.15節には、“14 サムエルは民に言った。「さあ、われわれはギルガルに行って、そこで王政を樹立しよう。」15 民はみなギルガルに行き、ギルガルで、主の前にサウルを王とした。彼らはそこで、主の前に交わりのいけにえを献げた。サウルとイスラエルのすべての者は、そこで大いに喜んだ。”(新改訳2017)と記されています。

 「ギルガル」は、かつてヨシュアに導かれたイスラエル人が、ヨルダン川東岸からヨルダン川西岸にわたった後、最初に宿営した地であり、 ヨルダン川とエリコの中間点にありました。

<お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を崇めます。
この戦いの勝利は、サウルに主の霊が激しく臨んだことであることを覚えます。
私たちの日々の歩みもまた、主の霊によって強められて歩むことが出来ますようお願いします。
我らの主キリスト・イエス様の御名で祈ります。アーメン

・・・・・・・・・・・・・・・
主にあって、その大能の力によって強められなさい。」(エペソ6:10・新改訳2017)

« 1サムエル10章 サウルがイスラエルの初代の王として就任する | トップページ | 1サムエル12章 サムエルの最後の説教/サムエル、さばきつかさ(士師)としての役割を終える »

1サムエル記」カテゴリの記事

コメント

全ては主に在ってですね。
主がお造りになられたもの…地球や宇宙の神秘に賛美します。

アーメン。
ハレルヤ!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 1サムエル10章 サウルがイスラエルの初代の王として就任する | トップページ | 1サムエル12章 サムエルの最後の説教/サムエル、さばきつかさ(士師)としての役割を終える »

カテゴリー

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ