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2020年9月 8日 (火)

1サムエル5章 ペリシテ人への主の裁き

 1-5節には、
“1 ペリシテ人は神の箱を奪って、エベン・エゼルからアシュドデまで運んで来た。2 それからペリシテ人は神の箱を取り、ダゴンの神殿に運んで来て、ダゴンの傍らに置いた。3 アシュドデの人たちが、翌日、朝早く起きて見ると、なんと、ダゴンは主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の箱の前に、地にうつぶせになって倒れていた。そこで彼らはダゴンを取り、元の場所に戻した。4 次の日、朝早く彼らが起きて見ると、やはり、ダゴンは主の箱の前に、地にうつぶせになって倒れていた。ダゴンの頭と両手は切り離されて敷居のところにあり、胴体だけがそこに残っていた。5 それで今日に至るまで、ダゴンの祭司たちやダゴンの神殿に入る者はみな、アシュドデにあるダゴンの敷居を踏まない。”(新改訳2017)と記されています。

 アシュドデについて、聖書辞典は、
「力,破壊力」を暗示する地名.エルサレムの西方,ガザの北北東約30キロの地中海沿岸近くにあった町.新約ではアゾト,現在ではエスドゥドと呼ばれる.当初はアナク人の町であったが(ヨシュア11:22),旧約ではペリシテ人が居住した5大都市の一つとして知られ,アシュケロン,エクロン,ガザ,ガテと並び称される(ヨシュア13:3、1サムエル6:17).古い町は,現在のアシュドデの南東郊外,海岸から5キロほど内陸にあった(テル・アシュドデ).
前12世紀初頭,海洋民族であったペリシテ人が移住してきて,先住の巨人部族アナク人(参照申命記1:28,9:2)を制圧,吸収した.ヨシュアが指導したカナンの土地分割においてはユダ族に割り当てられたが(ヨシュア15:46-47),すぐに占領することはできなかった(ヨシュア11:22,1サムエル6:17)、士師時代のペリシテ人は鉄を加工する技術を持ち,文化的にも政治的にも概してイスラエル人をしのいでいた(1サムエル13:19-22).エリの晩年,彼らは戦地で契約の箱を奪い,アシュドデのダゴン神の宮に運び入れた.しかし,このことは災いの種となり,ダゴンの神像が繰り返し倒れたので,神の箱はガテに移された(1サムエル1:8”(抜粋)と述べています。

 主は、アシュドデのペリシテ人に、ペリシテ人の神ダゴンよりも力があることを示しました。主は人を用いることなく、直接ダゴンの神像を倒したのです。3節には「アシュドデの人たちが、翌日、朝早く起きて見ると、なんと、ダゴンは主の箱の前に、地にうつぶせになって倒れていた。そこで彼らはダゴンを取り、元の場所に戻した。」と記されています。主は、ダゴンの神像をただ倒したのではなく、ダゴンの神像が主の箱を礼拝するようにうつ伏に倒したのです。 

 ペリシテ人がダゴンの神像を元通りに戻したので、主は、翌朝前までに、ダゴンの神像の頭と胴体と両手を切断し、胴体は主の箱の前の地にうつぶせにし、ダゴンの頭と両手は敷居のところに置いたのです。日本人としては、これを仏像に置き換えるとより想像しやすいと思います。主は偶像の権威と力を失墜させたのですが、ペリシテ人は、それを見てもヤハウェ(主)を自分たちの神とすることはなく、相変わらず偶像ダゴンを崇拝していたようです。5節には「今日に至るまで、ダゴンの祭司たちやダゴンの神殿に入る者はみな、アシュドデにあるダゴンの敷居を踏まない。」とありますから。 

 6‐12節には、
“6 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の手はアシュドデの人たちの上に重くのしかかり、アシュドデとその地域の人たちを腫物で打って脅かした。7 アシュドデの人たちは、この有様を見て言った。「イスラエルの神の箱は、われわれのもとにとどまってはならない。その手は、われわれとわれわれの神ダゴンの上に厳しいものであるから。」8 それで彼らは人を遣わして、ペリシテ人の領主を全員そこに集め、「イスラエルの神の箱をどうしたらよいでしょうか」と言った。領主たちは「イスラエルの神の箱は、ガテに移るようにせよ」と言った。そこで彼らはイスラエルの神の箱を移した。9 それがガテに移された後、主の手はこの町に下り、非常に大きな恐慌を引き起こし、この町の人々を上の者も下の者もみな打ったので、彼らに腫物ができた。10 ガテの人たちは神の箱をエクロンに送った。神の箱がエクロンにやって来たとき、エクロンの人たちは大声で叫んで言った。「私と私の民を殺すために、イスラエルの神の箱をこっちに回して来たのだ。」11 それで彼らは人を遣わして、ペリシテ人の領主を全員集め、「イスラエルの神の箱を送って、元の場所に戻っていただきましょう。私と私の民を殺すことがないように」と言った。町中に死の恐慌があったのである。神の手は、そこに非常に重くのしかかっていた。12 死ななかった者は腫物で打たれ、助けを求める町の叫び声は天にまで上った。”(新改訳2017)と記されています。

 6節には「主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の手はアシュドデの人たちの上に重くのしかかり、アシュドデとその地域の人たちを腫物で打って脅かした。」とあるように、主はダゴンの神像を倒し、頭と両手を胴体から切り離してもヤハウェ(主)にひれ伏さないアシュドデの人に対して腫物を発生させました。」とあります。
「腫物」と訳されているものは何なのでしょうか?
おできのひどいようなものなのでしょうか。
1サムエル6:4を参考にして考えると、ペストに感染しているねずみの血をノミが吸血し、そのノミが媒介する伝染病である腺ペストなのかもしれません。
腺ペストは、ペスト菌が、傷口や粘膜から感染して発症します。腫物は、ペスト菌が侵入した皮膚の箇所から一番近いリンパ節の腫れです。痛みも伴いますし、高熱も出、頭痛、悪寒、倦怠感、不快感、食欲不振、嘔吐、筋肉痛等の症状も出るとのことです。さらにひどくなれば、肺ペスト、精神混濁、肺血症、死へと移行します。
旧約聖書を読んでいると、主は疫病を裁きに用いていますから、腺ペストも一考に価します。

 アシュドデの人たちは、ダゴン神のこと、腫物のことで参ってしましました。アシュドデの人たちは、これらの惨事の原因は神の箱にあると考えました。それで神の箱を別の場所に移動したいと考えました。そこで、ペリシテの5つの町(アシュドデ,アシュケロン,エクロン,ガザ,ガテ )の領主たちを集めて会議をし、神の箱をペリシテの5つの町の一つのガテに移したのです。
 7.8節には、“アシュドデの人たちは、この有様を見て言った。「イスラエルの神の箱は、われわれのもとにとどまってはならない。その手は、われわれとわれわれの神ダゴンの上に厳しいものであるから。」それで彼らは人を遣わして、ペリシテ人の領主を全員そこに集め、「イスラエルの神の箱をどうしたらよいでしょうか」と言った。領主たちは「イスラエルの神の箱は、ガテに移るようにせよ」と言った。そこで彼らはイスラエルの神の箱を移した。”と記されています。

 神の箱をガテに移したら、ガテに惨事が起こり、次にエクロンに移したらエクロンに惨事が起こり、ペリシテ人の間には死と腫物の恐怖が蔓延したのです。
 9-12節をリビングバイブルは、
“9 ところが、移せば移したで、今度はガテの町の人々が、老若を問わず、はれ物によって滅ぼされそうになったのです。町はパニック状態に陥りました。10 そこで人々は、その箱をエクロンに送りました。箱を見たエクロンの人々は、「イスラエルの神の箱を持って来たりして、ガテの連中はわしらまで殺す気か」と叫びだしたのです。11 そこでもう一度、指導者を召集し、町が全滅しないように、神の箱をイスラエルに戻してくれ、と懇願しました。はれ物の災難が広がり、町はどこもかしこも死の恐怖におびえていたからです。12 いのちだけは助かった者もひどいはれ物に悩まされ、至る所で悲鳴が聞こえました。 ”と意訳しています。

 主がもたらす裁き(或いは警告)の一つとして疫病があります。
 申命記28章には、“15 しかし、もしあなたの神、主の御声に聞き従わず、私が今日あなたに命じる、主のすべての命令と掟を守り行わないなら、次のすべてののろいがあなたに臨み、あなたをとらえる。21 主は疫病をあなたの身にまといつかせ、ついには、あなたが入って行って所有しようとしている地から、あなたを絶ち滅ぼす。”(新改訳2017)と記されています。
 2サムエル24:13には、“ガドはダビデのもとに行き、彼に告げた。「七年間の飢饉が、あなたの国に来るのがよいか。三か月間、あなたが敵の前を逃げ、敵があなたを追うのがよいか。三日間、あなたの国に疫病があるのがよいか。今、よく考えて、私を遣わされた方に何と答えたらよいかを決めなさい。」 ”(新改訳2017)と記されています。
 詩篇78:50には、“神は御怒りに道を備え彼ら自身に死を免れさせず彼らのいのちを疫病に渡された。”(新改訳2017)と記されています。
 エレミヤ14:12には、“彼らが断食しても、わたしは彼らの叫びを聞かない。全焼のささげ物や穀物のささげ物を献げても、わたしはそれを受け入れない。かえって、剣と飢饉と疫病で、彼らを絶ち滅ぼす。」 ”(新改訳2017)と記されています。

<お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を崇めます。
あなたは、来るべき時が来ると、全世界から偶像を一掃してくださいますから感謝します。
また新天新地では、病気がなくなりますから感謝します。
新天新地になる前であっても、私たちキリスト者は、栄化された後には病気とは無縁、死とは無縁の体を与えられますから感謝します。
善き事をしてくださるあなたの御名を崇め感謝し、主イエス・キリスト様の御名でお祈りします。アーメン

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コメント

原因の根本が分からなければ、場所を変えても、打たれてしまう…抱える問題に例えて、置き換えて考えてみると、わかりやすいです。
でも、その根本の原因が崇拝するダゴンだと、中々辿り着けない事ですね…。
唯一無二の神様を信じる事に導いて頂けた事に感謝します。

アーメン。

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