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2020年10月12日 (月)

2サムエル1:1-16 サウルの死、ヨナタンの死、イスラエルの敗北の知らせがダビデに届けられる

 1‐4節には、ダビデがサウルと親友ヨナタンの死を知ったことが次のように記されています。
“1 サウルが死んだとき、ダビデはアマレク人を打ち破って帰って来ていた。その後ダビデは二日間、ツィクラグにとどまっていた。
2 すると三日目に、見よ、一人の男がサウルのいた陣営からやって来た。衣は裂け、頭には土をかぶっていた。彼はダビデのところに来ると、地にひれ伏して礼をした。3 ダビデは言った。「どこから来たのか。」
彼は言った。「イスラエルの陣営から逃れて来ました。」
4 ダビデは彼に言った。「状況はどうか。話してくれ。」彼は言った。「兵たちは戦場から逃げ、しかも兵たちの多くの者が倒れて死にました。それに、サウルも、その子ヨナタンも死にました。」”(2017)とあります。

 ダビデが、ガテの王アキシュに従って出陣して行ってからツィクラグに帰ってきたのが3日目(1サムエル28:1、30:1)、ツィクラグを襲ったアマレク人を追いかけ打ち破るのに丸一日(1サムエル30:17)、そして、2サムエル1:1の「ダビデはアマレク人を打ち破って帰って来ていた。その後ダビデは二日間、ツィクラグにとどまっていた。」という一連の動きが、この1週間弱のダビデとその部下たちの行動でした。
そして、ダビデがこのような動きをしている間に、サウルとヨナタンは死に、イスラエルは敗北していたのです。

 5‐10節には、ダビデは報告をもたらした若い者がサウルとヨナタンの死を知った理由を尋ね、それに対して若者が話を捏造して伝えた様子が次のように記されています。
“5 ダビデは、報告をもたらしたその若い者に言った。「サウルとその子ヨナタンが死んだことを、どのようにして知ったのか。」
6 報告をもたらしたその若い者は言った。「私は、たまたまギルボア山にいましたが、見ると、サウルは自分の槍にもたれ、戦車と騎兵が押し迫っていました。
7 サウルが振り返って、私を見て呼びました。
私が『はい』と答えると、
8 私に『おまえはだれだ』と言いましたので、
『私はアマレク人です』と答えますと、
9 『さあ、近寄って、私を殺してくれ。激しいけいれんが起こっているが、息はまだ十分あるから』と言いました。
10 私は近寄って、あの方を殺しました。もう倒れて生き延びることができないと分かったからです。私は、頭にあった王冠と、腕に付いていた腕輪を取って、ここに、あなた様のところに持って参りました。」”(2017)とあります。

 サウルの最後が如何なる状態であったのかは、1サムエル31:2-6に次のように記されていました。
“2 ペリシテ人はサウルとその息子たちに追い迫って、サウルの息子ヨナタン、アビナダブ、マルキ・シュアを打ち殺した。3 攻撃はサウルに集中し、射手たちが彼を狙い撃ちにしたので、彼は射手たちのゆえにひどい傷を負った。4 サウルは道具持ちに言った。「おまえの剣を抜いて、私を刺し殺してくれ。さもないと、あの無割礼の者たちがやって来て、私を刺し殺し、私をなぶりものにするだろう。」
しかし、道具持ちは非常に恐れて、とうていその気になれなかった。
それでサウルは剣を取り、その上に倒れ込んだ。
5 道具持ちは、サウルが死んだのを見ると、自分も剣の上に身を伏せて、サウルとともに死んだ。6 こうしてその日、サウルと三人の息子、道具持ち、それに彼の部下たちはみな、ともに死んだ。”(2017)とあります。

 ダビデに報告に来た在留異国人であるアマレク人の若者は、サウルや道具持ち、サウルの部下たちが皆死んでいるので、サウルの死の話を捏造してもばれないと思ったのでしょう。
またダビデに報告に来た在留異国人であるアマレク人の若者は、ダビデが、サウルを憎んでいると思っていたのではないかと思います。それでこの若者は、イスラエルの次期王とこの若者が推測するダビデに取り入ろうとして、また褒美をもらおうとして、ダビデの敵サウルに自分がとどめを刺したことを知らせに、サウルの王冠と腕輪をもって、やって来たのではないかと想像します。

 9節の「息はまだ十分あるから」の「息」と訳された語の原語は、「ネフェシュ」で、この文では「ネフェシー」になっているので、この箇所は、「私の魂はまだ全体に」とも訳せますから、私の魂がまだ体の中にある内に、の意と訳すこともできると思います。
 いずれにしてもサウルは、アマレク人の若者が言うように、「さあ、近寄って、私を殺してくれ。激しいけいれんが起こっているが、息はまだ十分あるから」と言ったのではなく、サウルの道具持ちに、「おまえの剣を抜いて、私を刺し殺してくれ。さもないと、あの無割礼の者たちがやって来て、私を刺し殺し、私をなぶりものにするだろう。」と言ったのです。そして結局サウルは自害して果てたのです。

 11‐12節には、
“11 ダビデは自分の衣をつかんで引き裂いた。ともにいた家来たちもみな、そのようにした。12 彼らは、サウルのため、その子ヨナタンのため、また主の民のため、イスラエルの家のために悼み悲しんで泣き、夕方まで断食した。サウルらが剣に倒れたからである。”(2017)とあります。

 「衣をつかんで引き裂く」というのは、哀悼の意を表しているのです。
ダビデと家来たちは、自分の衣をつかんで引き裂き、夕方まで断食し、悼み悲しんで泣いたのです。
その間、アマレク人の若者は、どの様にしていたのでしょう。サウルが死んで悼み悲しむダビデの姿に驚いていたかもしれません。

 13‐16節には
“13 ダビデは自分に報告したその若い者に言った。「おまえはどこの者か。」
彼は言った。「私はアマレク人で、寄留者の子です。」
14 ダビデは彼に言った。「主に油注がれた方に手を下して殺すのを恐れなかったとは、どうしたことか。」
15 ダビデは家来の一人を呼んで言った。「これに討ちかかれ。」
彼がその若い者を討ったので、若い者は死んだ。
16 ダビデは若い者に言った。「おまえの血は、おまえの頭上に降りかかれ。おまえ自身の口で、『私は主に油注がれた方を殺した』と証言したのだから。」”(2017)とあります。

 ダビデは、主の主権を犯してサウルを殺したと証言したアマレク人の若者を死刑にしました。
このアマレク人の若者が、もし嘘をつかず、いくさの状況報告のみを話したとしたら、殺されることはなかったでしょう。

<お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を崇めます。
ダビデは、主を畏れ敬っていたので、主の主権を大切にしていました。
私たちも主を畏れ敬い、主を愛して、主に服従して歩む者であらせてください。
我らの主キリスト・イエス様の御名で祈ります。アーメン

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コメント

どんな時にも、主に従った思いや歩みをする事が、大切だと改めて思いました。
親友のヨナタンを亡くしたダビデのかなしみは、表現できないことだと思います。
愛する人をこの世から失うということ、目に見えるものを失ってしまう時こそ、主により頼まなければ、私は生きてゆくことができないと思います。(失うことは避けたいですけれども)

愛する人や愛するペットを失ったとき、私が主から教えていただいたのは、主がそれだけ愛すべき人、愛すべきペットを与えてくださったのだ、という立場に立って主に感謝をささげていると良い、ということでした。

そうですね!
心や魂などに様々なものを与えてくれ、心を豊かにしてくださった神様に目を向ければ、感謝してもしきれないほどです。

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