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2020年10月 9日 (金)

1サムエル28章 霊媒女に頼ったサウル王

 1.2節には、
“1 そのころ、ペリシテ人はイスラエルと戦おうとして、軍隊を召集した。
アキシュはダビデに言った。「承知してもらいたい。あなたと、あなたの部下は、私と一緒に出陣することになっている。」
2 ダビデはアキシュに言った。「では、しもべがどうするか、お分かりになるでしょう。」
アキシュはダビデに言った。「では、あなたをいつまでも、私の護衛に任命しておこう。」”(2017)とあります。

 サウルはペリシテの敵であり、アキシュは、ダビデもサウルを敵としていると疑うことなく信じていたことと思います。それ故、ペリシテ人が、イスラエルと戦おうとして、軍隊を召集したとき、アキシュは、ダビデも一緒に出陣させることに決めていました。アキシュは、ダビデにとってもサウルを殺すチャンスであろうと考えていたことと思います。

 ダビデは、アキシュに「私と一緒に出陣することになっている。」と言われた時、アキシュに、「では、しもべがどうするか、お分かりになるでしょう。」というような曖昧な返事をしました。
しかし、ダビデはサウルを殺したいと思っているに違いない、と考えていたアキシュは、ダビデの「では、しもべがどうするか、お分かりになるでしょう。」という答えを、ダビデが、大いに活躍しますよ、という答えをしたと理解し、ダビデを、最も信頼のおける者として捉え、自分の護衛に任命したのです。

 3節には、
“3 サムエルはすでに死に、全イスラエルは彼のために悼み悲しみ、彼を彼の町ラマに葬っていた。
一方、サウルは国内から霊媒や口寄せを追い出していた。”(2017)とあります。

 サムエルの死については、1サムエル25:1に、“サムエルは死んだ。全イスラエルは集まって、彼のために悼み悲しみ、ラマにある彼の家に葬った。ダビデは立ってパランの荒野に下って行った。”(2017)と記されていました。

 3節後半部分には、“サウルは国内から霊媒や口寄せを追い出していた。”とありますから、この点においてサウルは主に喜ばれることをしていたのです。
 霊媒や口寄せに関する主の御言葉をいくつか下記します。
 レビ記19:31には、「あなたがたは霊媒や口寄せを頼りにしてはならない。彼らに尋ね、彼らによって汚されてはならない。わたしはあなたがたの神、主である。」(2017)と記され、
レビ記20:6には、「霊媒や口寄せのところに赴き、彼らを慕って淫行を行う者があれば、わたしはその人に敵対してわたしの顔を向け、彼をその民の間から断ち切る。」(2017)と記され、
レビ記20:27には、「男でも女でも、彼らの間に霊媒や口寄せがいるなら、必ず殺されなければならない。彼らは石で打ち殺されなければならない。」(2017)と記されています。

 4節には、“ペリシテ人は集まって、シュネムに来て陣を敷いた。サウルは全イスラエルを召集して、ギルボアに陣を敷いた。”(2017)とあり、両軍は戦いのための陣備えをしました。しかし、5節には、“サウルはペリシテ人の陣営を見て恐れ、その心は激しく震えた。”(2017)と記されています。

 シュネムは、ギルボア山より低いので、サウルはペリシテ軍の陣営を見ることが出来たのだろうと思われます。そして、その兵力の大きさに圧倒されたのだろうと思います。

 6節には、“サウルは主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕に伺ったが、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕は、夢によっても、ウリムによっても、預言者によってもお答えにならなかった。”(2017)とあり、サウルがヤハウェ(主)に見放された状態が記されています。
主は既にサウルから離れていました。
1サムエル16章には、“13 サムエルは油の角を取り、兄弟たちの真ん中で彼に油を注いだ。主の霊がその日以来、ダビデの上に激しく下った。サムエルは立ち上がってラマへ帰って行った。14 さて、主の霊はサウルを離れ去り、主からの、わざわいの霊が彼をおびえさせた。”(2017)と記されていました。

 かつてダビデは、サウルを殺すことの出来る機会が2度ありました(1サムエル24:3.4、26:5-8)。しかし、ダビデはサウルを殺すことをせず、2度目のチャンスのときにサウルを殺そうと提案したアビシャイに、「殺してはならない。主に油注がれた方に手を下して、だれが罰を免れるだろうか。主は生きておられる。主は必ず彼を打たれる。時が来て死ぬか、戦いに下ったときに滅びるかだ。」(1サムエル26:9.10・2017)と語ったと記されています。

 主がサウルに対して、夢によっても、ウリムによっても、預言者によってもお答えにならなかった(6)のは、1サムエル31章を読むと、ダビデが、「主は必ず彼を打たれる。戦いに下ったときに滅びる・・。」(1サムエル26:10)とアビシャイに語ったことを主が実行されるためであったのではないかと思います。

 7‐25節には、サウルと霊媒女のやり取りが次のように記されています。
“7 サウルは家来たちに言った。「霊媒をする女を探して来い。私が彼女のところに行って、彼女に尋ねてみよう。」
家来たちはサウルに言った。「エン・ドルに霊媒をする女がいます。」
8 サウルは変装して身なりを変え、二人の部下を連れて行った。彼らは夜、女のところにやって来た。サウルは言った。「私のために霊媒によって占い、私のために、私が言う人を呼び出してもらいたい。」
9 女は彼に言った。「あなたは、サウルがこの国から霊媒や口寄せを断ち切ったことをご存じのはずです。それなのに、なぜ、私のいのちに罠をかけて、私を殺そうとするのですか。」
10 サウルは主にかけて彼女に誓って言った。「主は生きておられる。このことにより、あなたが咎を負うことは決してない。」
11 女は言った。「だれを呼び出しましょうか。」サウルは言った。「私のために、サムエルを呼び出してもらいたい。」
12 女はサムエルを見て大声で叫んだ。女はサウルに言った。「あなたはなぜ、私をだましたのですか。あなたはサウルですね。」
13 王は彼女に言った。「恐れることはない。何を見たのか。」
女はサウルに言った。「神々しい方が地から上って来るのを見ました。」
14 サウルは彼女に尋ねた。「どのような姿をしておられるか。」
彼女は言った。「年老いた方が上って来られます。外套を着ておられます。」
サウルは、その人がサムエルであることが分かって、地にひれ伏し、拝した。
15 サムエルはサウルに言った。「なぜ、私を呼び出して、私を煩わすのか。」
サウルは言った。「私は困りきっています。ペリシテ人が私を攻めて来るのに、神は私から去っておられます。預言者によっても、夢によっても、もう私に答えてくださらないのです。それで、私がどうすればよいか教えていただくために、あなたをお呼びしました。」
16 サムエルは言った。「なぜ、私に尋ねるのか。主はあなたから去り、あなたの敵になられたのに。17 主は、私を通して告げられたとおりのことをなさったのだ。主は、あなたの手から王位をはぎ取って、あなたの友ダビデに与えられた。18 あなたが主の御声に聞き従わず、主の燃える御怒りをもってアマレクを罰しなかったからだ。それゆえ、主は今日、このことをあなたにされたのだ。19 主は、あなたと一緒にイスラエルをペリシテ人の手に渡される。明日、あなたもあなたの息子たちも、私と一緒になるだろう。主は、イスラエルの陣営をペリシテ人の手に渡されるのだ。」
20 すると、サウルはただちに地面に倒れて棒のようになり、サムエルのことばにおびえた。しかも、その日一昼夜、何も食べていなかったので、力は失せていた。
21 女はサウルのところに来て、サウルが非常におじ惑っているのを見て彼に言った。「あなたのはしためは、あなたが言われたことに聞き従いました。私はいのちをかけて、あなたが言われたことばに従いました。22 今度はあなたが、このはしためが申し上げることをお聞きください。パンを少し差し上げます。それをお食べください。お帰りのとき、元気になられるでしょう。」
23 サウルはこれを断って、「食べたくない」と言った。
しかし、彼の家来も女もしきりに勧めたので、サウルはその言うことを聞き入れて地面から立ち上がり、床の上に座った。24 女の家に肥えた子牛がいたので、彼女は急いでそれを屠り、また、小麦粉を取って練り、種なしパンを焼いた。25 それをサウルと家来たちの前に差し出すと、彼らは食べた。そしてその夜、彼らは立ち去った。”(2017)とあります。

 読むだけで情景のわかる箇所ですが、幾つかのことを記しておこうと思います。
 ➀サムエルはサウルに、「主はあなたから去り、あなたの敵になられた・・。」(16)と語り、更にサムエルは、サウルがこの戦いで死ぬことを預言しました(19)。
 ②サムエルが陰府から現れたこと。主イエス・キリストの復活後に、陰府の聖徒たちは、天に上げられました。
エペソ4:8には「高い所に上られたとき、彼〔主キリスト・イエス(筆者挿入)〕は多くの捕虜を引き連れ」(新改訳第三版)とあり、主は、復活された後、天の御父の右に着座されましたが、主の贖いと主の高挙が完了した時、陰府に囚われの身となっていた旧約時代の聖徒たちは天に引き上げられたのではないかと思います。 
マタイ27章には、“51 すると見よ、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。地が揺れ動き、岩が裂け、52 墓が開いて、眠りについていた多くの聖なる人々のからだが生き返った。53 彼らはイエスの復活の後で、墓から出て来て聖なる都に入り、多くの人に現れた。”(2017)という一文があります。
 推測することしかできませんが、サムエルは、陰府にいました。そして、主のご復活後、サムエルは天に移されたのではないかと思います。
旧約の聖徒で、直接天に移された人には、エノクとエリヤがいます。聖書には、直接天に移されたとは記されていませんが、モーセの霊とたましいも天に移されたのではないかと思います。
マタイ17章に、“1 それから六日目に、イエスはペテロとヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。2 すると、弟子たちの目の前でその御姿が変わった。顔は太陽のように輝き、衣は光のように白くなった。3 そして、見よ、モーセとエリヤが彼らの前に現れて、イエスと語り合っていた。4 そこでペテロがイエスに言った。「主よ、私たちがここにいることはすばらしいことです。よろしければ、私がここに幕屋を三つ造ります。あなたのために一つ、モーセのために一つ、エリヤのために一つ。」5 彼がまだ話している間に、見よ、光り輝く雲が彼らをおおった。すると見よ、雲の中から「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。彼の言うことを聞け」という声がした。6 弟子たちはこれを聞いて、ひれ伏した。そして非常に恐れた。”(2017)とありますから。この事柄は主のご復活以前の出来事です。

<お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を崇めます。
私たちキリスト者の霊とたましいは、肉体から離れると直ちに天の主のみもとに行くことが出来ますからありがとうございます。
そのことを可能にしてくださった主の御名を崇めます。
更に、歴史上、ただ一回のみ、キリストの空中再臨の時に携挙の恵みにあずからせて頂ける場合もありますから、それを期待しています。
携挙で天に上げられるときには、霊とたましいだけではなく体も一瞬の内に霊の体に変えられて天に引き上げられますからありがとうございます。主が迎えに来て下さることを待ち望んでいます。マラナサ(主よ来てください)
感謝しつつ主イエス・キリスト様の御名でお祈りします。アーメン


 

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