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2020年10月10日 (土)

1サムエル29.30章 ダビデへのヤハウェ(主)の矯正と祝福

 1サムエル29:1.2には、イスラエルと戦う為にペリシテ軍が出陣していく様子、及びその一隊の中にダビデとその部下も加わっている様子が次のように記されています。
“1 ペリシテ人は全軍をアフェクに集結し、イスラエル人はイズレエルにある泉のほとりに陣を敷いた。2 ペリシテ人の領主たちは、百人隊、千人隊を率いて進み、ダビデとその部下は、アキシュと一緒にその後に続いた。”(2017)とあります。

 ダビデとその部下たちがガテの王アキシュに従って出陣してきたのでペリシテ人の首長たちは不審に思いました。
3節前半には、“ペリシテ人の首長たちは言った。「このヘブル人たちは、いったい何なのですか。」”(2017)と記されています。

 ペリシテの国は、おもに5つの町から成っている連合国家でした。ペリシテの5つからなる主要な町の一つであるガテの王アキシュは、ダビデとダビデの部下たちを連れて来たことについて、ペリシテの他の町々の首長たちに弁明しました。それが3節後半部分に次のように記されています。
“アキシュはペリシテ人の首長たちに言った。「確かにこれは、イスラエルの王サウルの家来ダビデであるが、この一、二年、私のところにいる。私のところに落ちのびて来てから今日まで、私は彼に何の過ちも見出していない。」”(2017)とあります。

 ガテの王アキシュが、他のペリシテの首長たちにダビデとその部下たちを連れてきた理由を説明しても、彼らは納得しませんでした。4.5節には次のように記されています。
“4 ペリシテ人の首長たちはアキシュに対して腹を立てた。ペリシテ人の首長たちは彼に言った。「この男を帰らせてほしい。あなたが指定した場所に帰し、私たちと一緒に戦いに行かせないでほしい。戦いの最中に、われわれに敵対する者となってはいけない。この男は、どのようにして自分の主君の好意を得るだろうか。ここにいる人たちの首を使わないだろうか。5 この男は、皆が踊りながら、『サウルは千を討ち、ダビデは万を討った』と歌っていたダビデではないか。」”(2017)とあります。

 ガテの王アキシュは、ペリシテの他の首長たちとの関係を良好に保つために、ダビデとその部下たちをイスラエルとの戦いに連れて行くのをあきらめ、ダビデにツィクラグに帰るように言いました。6‐11節には、次のように記されています。
“6 そこでアキシュはダビデを呼んで言った。「主は生きておられる。あなたは真っ直ぐな人だ。あなたには陣営で、私と行動をともにしてもらいたかった。あなたが私のところに来てから今日まで、あなたには何の悪いところも見つけなかったからだ。しかし、あの領主たちは、あなたを良いと思っていない。7 だから今、穏やかに帰ってくれ。ペリシテ人の領主たちが気に入らないことはしないでくれ。」8 ダビデはアキシュに言った。「私が何をしたというのですか。あなたに仕えた日から今日まで、しもべに何か過ちでも見出されたのですか。わが君、王様の敵と戦うために私が出陣できないとは。」9 アキシュはダビデに答えて言った。「私は、あなたが神の使いのように正しいということをよく知っている。だが、ペリシテ人の首長たちが『彼はわれわれと一緒に戦いに行ってはならない』と言ったのだ。10 さあ、一緒に来た自分の主君の家来たちと、明日の朝早く起きなさい。朝早く、明るくなり次第出発しなさい。」11 ダビデとその部下は、翌朝早く、ペリシテ人の地へ帰って行った。ペリシテ人はイズレエルへ上って行った。”(2017)とあります。

 ダビデは、ペリシテ軍としてイスラエルと戦う羽目になっていましたが、いざ戦場に行ったら、どのように行動したのだろうか、と想像したくなります。
1サムエル28:1.2には、
“1 そのころ、ペリシテ人はイスラエルと戦おうとして、軍隊を召集した。アキシュはダビデに言った。「承知してもらいたい。あなたと、あなたの部下は、私と一緒に出陣することになっている。」2 ダビデはアキシュに言った。「では、しもべがどうするか、お分かりになるでしょう。」アキシュはダビデに言った。「では、あなたをいつまでも、私の護衛に任命しておこう。」”(2017)と記されていました。
 2節に、「では、しもべがどうするか、お分かりになるでしょう。」というアキシュへのダビデの言葉がありますが、ダビデは、イスラエルに寝返ってペリシテの軍を大いに打ち負かすぞ、という心づもりで語ったのかも知れません。しかし、もしその様にしたら、自分たちの家族を危険にさらすことになるかもしれません。
 ダビデが、ガテの王アキシュのもとに亡命した時、私は、ダビデは祈らなかったのではないかと思うのです。その結果が、今回のようなことに繋がっているのではないかと思うのです。(すべて私の推測ですが)

 話を元に戻します。
ダビデとその部下たちが、滞在している地であるツィクラグに帰ってみるととんでもないことが起こっていました。それが1サムエル30:1-5に次のように記されています。
“1 ダビデとその部下が三日目にツィクラグに帰ったとき、アマレク人はすでに、ネゲブとツィクラグを襲っていた。彼らはツィクラグを攻撃して、これを火で焼き払い、2 そこにいた女たちを、子どもも大人もみな捕らえ、一人も殺さず、自分たちのところへと連れ去っていた。3 ダビデとその部下が町に着いたとき、なんと、町は火で焼かれていて、彼らの妻も息子も娘も連れ去られていた。4 ダビデも、彼と一緒にいた兵たちも、声をあげて泣き、ついには泣く力もなくなった。5 ダビデの二人の妻、イズレエル人アヒノアムも、ナバルの妻であったカルメル人アビガイルも連れ去られていた。”(2017)とあります。

 ダビデとその部下たちがツィクラグに帰ってみると、ツィクラグはアマレク人に襲われ、ダビデとその部下たちの妻や子供たちは誰もおらず、彼らの住居も火で焼かれていたのです。
ダビデは、いくさに出る前に、家族が守られるように主に祈らなかったのでしょうか。
ダビデが主に祈ったのか、祈らなかったのかは分かりませんが、いずれにしても主はツィクラグの地を守ってはくれませんでした。しかし、ダビデとその部下たちの家族は守られたのですから、主は憐れんでくださり、矯正してくださったのだと思います。

 ダビデのアマレクに対するありようは、全員皆殺しであったのですから。
1サムエル27:5-9には、
“5 ダビデはアキシュに言った。「もし、私があなたのご好意を得ているなら、地方の町の一つの場所を私に下さい。そこに住みます。どうして、このしもべが王国の都に、あなたと一緒に住めるでしょう。」6 その日、アキシュはツィクラグをダビデに与えた。それゆえ、ツィクラグは今日まで、ユダの王たちに属している。7 ダビデがペリシテ人の地に住んでいた日数は一年四か月であった。8 ダビデは部下とともに上って行って、ゲシュル人、ゲゼル人、アマレク人を襲った。彼らは昔から、シュルの方、エジプトの地に及ぶ地域に住んでいた。9 ダビデはこれらの地方を討つと、男も女も生かしてはおかず、羊、牛、ろば、らくだ、また衣服などを奪って、アキシュのところに帰って来た。”(2017)と記されていました。

 ダビデが、ガテに下ることをせずイスラエル領内に留まっていたならば、上記のような災いに会うこともなかったであろうと思います。ただ、サウルは攻めてきたでしょうが、主はダビデをサウルの手から守ってくださったことであろうと思います。主がダビデに油を注ぎダビデをイスラエルの王としているのですから(1サムエル16:1-13)。

 話を元に戻します。
妻や子供たちを奪われたダビデの部下たちは、ダビデに怒りを燃やし、ダビデを殺そうとしました。しかしこの時、ダビデは、主に向き直ったのです。そして、主に伺いを立て、主の導きに従って歩みだしたのです。そして、ダビデとその部下たちは家族をはじめ奪われた物すべてを取り戻し、その他の戦利品までも手に入れました。
 1サムエル30:6‐20には次のように記されています。
“6 ダビデは大変な苦境に立たされた。兵がみな、自分たちの息子、娘たちのことで心を悩ませ、ダビデを石で打ち殺そうと言い出したからだった。
しかし、ダビデは自分の神、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕によって奮い立った。
7 ダビデは、アヒメレクの子、祭司エブヤタルに言った。「エポデを持って来なさい。」エブヤタルはエポデをダビデのところに持って来た。8 ダビデは主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕に伺った。「あの略奪隊を追うべきでしょうか。追いつけるでしょうか。」
すると、お答えになった。「追え。必ず追いつくことができる。必ず救い出すことができる。」
9 ダビデは六百人の部下とともに出て行き、ベソル川まで来た。残ることになった者は、そこにとどまった。10 ダビデと四百人の者は追撃を続け、疲れきってベソル川を渡れなかった二百人の者が、そこにとどまった。
11 兵たちは野で一人のエジプト人を見つけ、ダビデのところに連れて来た。彼らは彼にパンをやって、食べさせ、水も飲ませた。12 さらに、ひとかたまりの干しいちじくと、二房の干しぶどうをやると、そのエジプト人はそれを食べて元気を回復した。彼は三日三晩、パンも食べず、水も飲んでいなかったのである。
13 ダビデは彼に言った。「おまえはだれのものか。どこから来たのか。」
すると答えた。「私はエジプトの若者で、アマレク人の奴隷です。私が三日前に病気になったので、主人は私を置き去りにしたのです。14 私たちは、クレタ人のネゲブと、ユダに属する地と、カレブのネゲブを襲い、ツィクラグを火で焼き払いました。」
15 ダビデは彼に言った。「その略奪隊のところに案内できるか。」彼は言った。「私を殺さず、主人の手に私を渡さないと、神にかけて私に誓ってください。そうすれば、あの略奪隊のところに案内いたします。」
16 彼はダビデを案内して行った。
すると、なんと、アマレク人たちはその地いっぱいに散って食べたり飲んだりし、お祭り騒ぎをしていた。彼らがペリシテ人の地やユダの地から奪った分捕り物が、とても多かったからである。
17 ダビデは、その夕暮れから次の夕方まで彼らを討った。らくだに乗って逃げた四百人の若者たちのほかは、一人も逃れることができなかった。18 ダビデは、アマレクが奪い取ったものをすべて取り戻した。ダビデは、二人の妻も救い出した。19 子どもも大人も、息子たちも娘たちも、分捕られた物も、彼らが奪われたものは、何一つ失われなかった。ダビデは、これらすべてを取り返した。20 ダビデはまた、すべての羊と牛を奪った。兵たちは家畜の先に立って導き、「これはダビデの戦勝品だ」と言った。”(2017)とあります。

 また脱線しますが、7.8節には、“7 ダビデは、アヒメレクの子、祭司エブヤタルに言った。「エポデを持って来なさい。」エブヤタルはエポデをダビデのところに持って来た。8 ダビデは主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕に伺った。「あの略奪隊を追うべきでしょうか。追いつけるでしょうか。」すると、お答えになった。「追え。必ず追いつくことができる。必ず救い出すことができる。」”(2017)と記されています。

 ダビデは、主に立ち返て主のご厚意を得ましたが、1サムエル28:6-8には、主のご厚意を得ることの出来なかったサウルの場合が、
“6 サウルは主に伺ったが、主は、夢によっても、ウリムによっても、預言者によってもお答えにならなかった。7 サウルは家来たちに言った。「霊媒をする女を探して来い。私が彼女のところに行って、彼女に尋ねてみよう。」家来たちはサウルに言った。「エン・ドルに霊媒をする女がいます。」8 サウルは変装して身なりを変え、二人の部下を連れて行った。彼らは夜、女のところにやって来た。サウルは言った。「私のために霊媒によって占い、私のために、私が言う人を呼び出してもらいたい。」”(2017)と記されていました。

 話を元に戻します。
21‐25節には、
“21 ダビデは、疲れてダビデについて来ることができずにベソル川のほとりにとどまっていた二百人の者のところに来た。彼らは、ダビデと彼に従った者たちを迎えに出て来た。ダビデは、この人たちに近づいて彼らの安否を尋ねた。
22 ダビデと一緒に行った者たちのうち、意地の悪い、よこしまな者たちがみな、口々に言った。「彼らは一緒に行かなかったのだから、われわれが取り戻した分捕り物は、分けてやるわけにはいかない。ただ、それぞれ自分の妻と子どもを連れて行くがよい。」
23 ダビデは言った。「兄弟たちよ。主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕が私たちに下さった物を、そのようにしてはならない。主が私たちを守り、私たちを襲った略奪隊を私たちの手に渡されたのだ。24 だれが、このことについて、あなたがたの言うことを聞くだろうか。戦いに下って行った者への分け前も、荷物のそばにとどまっていた者への分け前も同じだ。ともに同じく分け合わなければならない。」
25 その日以来、ダビデはこれをイスラエルの掟とし、定めとした。今日もそうである。”(2017)と記されています。

 22節には、“ダビデと一緒に行った者たちのうち、意地の悪い、よこしまな者たちがみな、口々に言った。「彼らは一緒に行かなかったのだから、われわれが取り戻した分捕り物は、分けてやるわけにはいかない。ただ、それぞれ自分の妻と子どもを連れて行くがよい。」”(2017)とありますが、この世においては、「彼らは一緒に行かなかったのだから、われわれが取り戻した分捕り物は、分けてやるわけにはいかない。ただ、それぞれ自分の妻と子どもを連れて行くがよい。」と答える人は上等ですね。普通は相当恩に着せます。しかし聖書は、そのように言う人のことを「意地の悪い、よこしまな者たち」と言っています。
 一方、主のみ前を歩む人は、ダビデのように「兄弟たちよ。ヤハウェ(主)が私たちに下さった物を、そのようにしてはならない。主が私たちを守り、私たちを襲った略奪隊を私たちの手に渡されたのだ。」と言うでしょう。
 私たちが生きていられるのは、主の憐れみと恵みの結果です。それ以上の祝福は、更なる主の恵みです。

 26‐31節には、ダビデがアマレクから得た戦利品の一部を友人であるユダの長老たちに送った事が次のように記されています。
“26 ダビデはツィクラグに帰って来て、友人であるユダの長老たちに戦勝品の一部を送って言った。「これはあなたがたへの贈り物で、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の敵からの戦勝品の一部です。」
27 その送り先は、ベテルの人々、ラモテ・ネゲブの人々、ヤティルの人々、28 アロエルの人々、シフモテの人々、エシュテモアの人々、29 ラカルの人々、エラフメエル人の町々の人々、ケニ人の町々の人々、30 ホルマの人々、ボル・アシャンの人々、アタクの人々、31 ヘブロンの人々、すなわち、ダビデとその部下がさまよい歩いたすべての場所の人々であった。”(2017)とあります。

<お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を崇めます。
日々あなたの内に在って歩む者、即ち聖なる歩みをする者であらせてください。
私たちが肉体を維持できるのもあなたの慈しみと恵みの故であり、私たちの霊とたましいが生きているのもあなたの慈しみと恵みの故であることを覚え御名を崇めつつ感謝します。
限りない感謝をもって、我らの主キリスト・イエス様の御名で祈ります。アーメン

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コメント

28章ですが、〝➀サウルはサムエルに・・〟となっておりました。
ダビデが祈らなかったからなのか?初めから主のご計画であったのか?という区別(?)が、未だわからないので、信仰生活の中で戸惑う時があります。
主が助けてくださったという事は、わかる事が多いのですが…。
これも続けてゆくうちに、わかる様になるのでしょうか?

1サムエル28章の方の間違いは訂正しておきました。
教えてくださり感謝します。
ヤコブがキリスト者にあてた手紙の中に次の様な聖句があります。
“13 誘惑に遭うとき、だれも、「神に誘惑されている」と言ってはなりません。神は、悪の誘惑を受けるような方ではなく、また、御自分でも人を誘惑したりなさらないからです。14 むしろ、人はそれぞれ、自分自身の欲望に引かれ、唆(そそのか)されて、誘惑に陥るのです。”(ヤコブ1章・新共同訳)と記されています。

人に対してこわいな?と思う心は、サタンからの誘惑ですね。信仰が弱いのですね…。
その中に、自分の欲望が含まれているのですね。(自分の思い描く理想とかもですね)
いつも教えてくださり、ありがとうございます。

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