« 箴言22:13 主により頼み、主から力をいただいて前に進もう | トップページ | 申命記12:29-13:1 サタンの罠に陥らないように/主の霊によって歩む »

2023年5月11日 (木)

マタイ21:28-32 神の御言葉を信じ神の御意志を行う者の幸い/罪を悔い改めることの重要性

 主イエス様が語られた寓話であるマタイ2128-32を、聖書協会共同訳、新改訳2017、フランシスコ会訳、岩波訳、新共同訳、塚本訳等は、同じような訳し方をしています。ここでは、もっとも最近に発行された聖書協会共同訳2018の訳文を下記します。
 「28 ところで、あなたがたはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。
29
 兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。
30
 弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は『はい、お父さん』と答えたが、出かけなかった。
31
 この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄のほうです」と言うと、イエスは言われた。「よく言っておく。徴税人や娼婦たちのほうが、あなたがたより先に神の国に入る。
32
 なぜなら、ヨハネが来て、義の道を示したのに、あなたがたは彼を信じず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたがたはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」と記されています。

 一方、文語訳、口語訳、新改訳初版~第三版、リビングバイブル、前田訳等は、聖書協会共同訳等とは異なる底本を用いて訳しています。代表として口語訳聖書のマタイ2128-32を下記します。
28 あなたがたはどう思うか。ある人にふたりの子があったが、兄のところに行って言った、『子よ、きょう、ぶどう園へ行って働いてくれ』。
29
すると彼は『おとうさん、参ります』と答えたが、行かなかった。
30
また弟のところにきて同じように言った。彼は『いやです』と答えたが、あとから心を変えて、出かけた。
31
このふたりのうち、どちらが父の望みどおりにしたのか」。彼らは言った、「あとの者です」。イエスは言われた、「よく聞きなさい。取税人や遊女は、あなたがたより先に神の国にはいる。
32
というのは、ヨハネがあなたがたのところにきて、義の道を説いたのに、あなたがたは彼を信じなかった。ところが、取税人や遊女は彼を信じた。あなたがたはそれを見たのに、あとになっても、心をいれ変えて彼を信じようとしなかった。」

 二種類のタイプの訳文において、異なる個所は、29節と30節の個所です。

 今日は、どちらの訳し方でも構わないテーマをこの個所から学ぼうと思います。
テキストとしてリビングバイブル2016版を用います。リビングバイブルは、次のように意訳しています。
28 ところで、次のような話をどう思いますか。ある人に息子が二人いました。兄のほうに『今日、農場で働いてくれ』と言うと、
29
『はい、行きます』と答えたのに、実際には行きませんでした。
30
次に、弟のほうに、『おまえも行きなさい』と言いました。弟は『いやです』と答えましたが、あとで悪かったと思い直し、農場へ出かけました。
31
二人のうち、どちらが父親の言うことを聞いたのでしょう。」
「もちろん、弟です。」彼らは答えました。
 イエスは言われました。
「確かに、悪人や売春婦たちのほうが、あなたがたより先に神の国に入ります。
32
なぜなら、バプテスマのヨハネが来て、悔い改めて神に立ち返れと言った時、あなたがたはその忠告を無視しました。しかし、悪人や売春婦たちは言われたとおりにしました。あなたがたは、それを目(ま)のあたりにしながら、なお罪を捨てようとしませんでした。ですから、信じることができなかったのです。”と記しています。

 この寓話を聞いていたのは、祭司長たちや民の長老たち、パリサイ人と群衆とイエス様の弟子たちでした(マタイ212345.46参照)。

 バプテスマのヨハネが遣わされた目的とバプテスマのヨハネの言葉と、バプテスマのヨハネについての旧約聖書の預言について、マルコ11-8は次のように記しています。
1 神の子イエス・キリストの福音の初め。
2
 預言者イザヤの書にこう書いてある。
「見よ、私〔父なる神(筆者挿入)〕はあなた〔御子イエス・キリスト(筆者挿入)〕より先に使者〔バプテスマのヨハネ(筆者挿入)〕を遣わす。彼はあなたの道を整える。3 荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を備えよ、その道筋をまっすぐにせよ。』」
そのとおり、4 洗礼者ヨハネが荒れ野に現れて、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼(バプテスマ)を宣(の)べ伝えた。
5
 そこで、ユダヤの全地方とエルサレムの全住民は、ヨハネのもとに来て、罪を告白し、ヨルダン川で彼から洗礼(バプテスマ)を受けた。
6
 ヨハネは、らくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、ばったと野蜜を食べていた。
7
 彼はこう宣べ伝えた。
「私よりも力のある方が、後から来られる。私は、かがんでその方の履物のひもを解く値打ちもない。8 私は水であなたがたに洗礼(バプテスマ)を授けたが、その方は聖霊で洗礼(バプテスマ)をお授けになる。」”(聖書協会共同訳)とあります。

 バプテスマのヨハネについて、天使がヨハネの父親であるザカリアに語ったことばがルカ113-17に次のように記されています。
“天使は言った。
「恐れることはない。ザカリア、あなたの祈りは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。14 その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。15 彼は主の前に偉大な人になり、ぶどう酒も麦の酒も飲まず、すでに母の胎にいるときから聖霊に満たされ、16 イスラエルの多くの子らをその神である主に立ち帰らせる。17 彼は、エリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の思いを抱かせ、整えられた民を主のために備える。」”(聖書協会共同訳)とあります。

 17節をリビングバイブルは、“「昔の預言者(神に託されたことばを伝える人)エリヤのように、たくましい霊と力にあふれて、メシヤ(ヘブル語で、救い主)の来られる前ぶれをし、人々にメシヤを迎える準備をさせます。大人には子供のような素直な心を呼び覚(さ)まし、逆らう者には信仰心を起こさせるのです。」”と意訳しています。

 マタイ2131後半~32のリビングバイブル訳(意訳)には、
“イエスは言われました。
「確かに、悪人や売春婦たちのほうが、あなたがた〔祭司長たちや民の長老たち(筆者挿入)〕より先に神の国に入ります。
32
なぜなら、バプテスマのヨハネが来て、悔い改めて神に立ち返れと言った時、あなたがたはその忠告を無視しました。しかし、悪人や売春婦たちは言われたとおりにしました。あなたがたは、それを目(ま)のあたりにしながら、なお罪を捨てようとしませんでした。ですから、信じることができなかったのです。”と記されています。

 罪を捨てようとしないと、キリスト・イエス様を心にお迎えすることが難しいことを教えてくれています。

 マルコ1章には次のように記されています。
9 その頃、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼(バプテスマ)を受けられた。
10
 そしてすぐ、水から上がっているとき、天が裂けて、霊〔「聖霊」。原語はπνευματι αγιω(筆者挿入)〕が鳩のようにご自分の中へ降って来るのを御覧になった。
11
 すると、
「あなたは私の愛する子、私の心に適う者」
と言う声が、天から聞こえた。
12
 それからすぐに、霊はイエスを荒れ野に追いやった。
13
 イエスは四十日間荒れ野にいて、サタンの試みを受け、また、野獣と共におられた。そして、天使たちがイエスに仕えていた。
14
 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、
15
 「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて、福音を信じなさい」と言われた。”(聖書協会共同訳)とあります。

 福音について聖書辞典は次のように述べています。
“・・・・・・・・。福音とは「良い知らせ」という意味であるが、それは神からの賜物〔贈り物(筆者挿入)〕である。それは罪の赦しと、イエス・キリストを通して買い戻されて神の子としての身分にあずかる救いである。すなわち罪の赦しと神との和解の知らせである。この意味で新約聖書に75回以上この語が使われている。
 イエスや使徒たちは福音についてさまざまな表現をしている。すなわち、「神の福音」(ロ-マ1:1,Ⅰテサ2:2,9)、「キリストの福音」(マコ1:1,ロ-マ15:19,Ⅰコリ9:12,ガラ1:7)、「神の恵みの福音」(使20:24)、「平和の福音」(エペ6:15)、「救いの福音」(エペ1:13)、「キリストの栄光にかかわる福音」(コリ4:4)などである。福音とはキリストそのものであるキリストが主であり、キリストが目的であり、キリストがそのいのちである。そのようにこの福音を主御自身が語り(マタ4:23,11:5,マコ1:14,ルカ4:18)、使徒たちも語り(使16:10,ロ-マ1:15,Ⅰコリ9:16)、そして伝道者たちも語った(使8:5)。・・・・・・・・。”(抜粋)

<お祈り>
天のお父様。
あなたの御名をほめたたえます。
「悔い改めて、福音を信じなさい。」と主イエス様は語られました。
私が最初に改めたのは、イエス様を信じないことから信じることにしたことです。
その頃は、イエス様を信じないことが罪だとは夢にも思っていませんでした。
イエス様を信じた途端に、私の心に平安が与えられたのです。
感謝します。
それからというもの、あなたには、この罪がある、またこの罪もある、と罪をたくさん示してくださり、整えていってくださいました。
人によって救われ方は異なりますが、悔い改めて、イエス様を信じること、すなわち心にお迎えすることが、はじめの一歩であることを、この文章を読んでくださっておられる未信者の方々に届きますように。
また、主にある兄弟姉妹たちにとっては、自分の救いを思い起こし主を賛美するときでありますように。
私たちの主キリスト・イエス様の御名で祈ります。アーメン。
・・・・・・・・・・・・・・・
「この安きを受けし時に雨雲は晴れたり」{「心にあるこの安きを」(聖歌560、聖歌総合版584、新聖歌254)の2節の冒頭部分}

« 箴言22:13 主により頼み、主から力をいただいて前に進もう | トップページ | 申命記12:29-13:1 サタンの罠に陥らないように/主の霊によって歩む »

日ごとの恵みⅫ」カテゴリの記事

マタイによる福音書」カテゴリの記事

コメント

聖書はやはり奥深いです。信じる事から始まるという事を改めて実感しました。
〝父親から言われた事に対して、先ずは「はい、お父さん」と答える事が大切と捉えて良いのでしょうか?神様の御言葉ではない事に対しては「嫌です」と言うのは良いのでしょうか?〟という事ですか?と思いました。
神様からの御言葉に対してルカ1:17「 大人には子供のような素直な心を呼び覚まし、逆らう者には信仰心を起こさせる」等の御言葉を読み、学んでゆくうちに、私のこの様な考え自体がまだ罪を捨てきれていないのだと思いました。
イエス様を信じさせていただけた事はとても幸いなことだと改めて実感します。

〝父親から言われた事に対して、先ずは「はい、お父さん」と答える事が大切と捉えて良いのでしょうか?”→
先ず「はい」ということは良いことです。
とはいえ、実行力を伴わない場合が多いと思います。
その時には、行う力(能力や勇気etc.)を主に求めることです。

“神様の御言葉ではない事に対しては「嫌です」と言うのは良いのでしょうか?”→
人が介在しない霊の戦いでは、明確に「ノー」と言ってください。
しかし、人もかかわってくる場合には、その人には愛をもって、知恵を使い、また信仰によって、背後の悪しき霊と戦う必要があります。その人を傷付けないようにしながら。

〝父親から言われた事に対して、先ずは「はい、お父さん」と答える事が大切と捉えて良いのでしょうか?”→
先ず「はい」ということは良いことです。
とはいえ、実行力を伴わない場合が多いと思います。
その時には、行う力(能力や勇気etc.)を主に求めることです。

“神様の御言葉ではない事に対しては「嫌です」と言うのは良いのでしょうか?”→
人が介在しない霊の戦いでは、明確に「ノー」と言ってください。
しかし、人もかかわってくる場合には、その人には愛をもって、知恵を使い、また信仰によって、背後の悪しき霊と戦う必要があります。その人を傷付けないようにしながら。

このお話は本当に譬え話という事で、その真理を読み取らなければならないという事ですよね。複雑に考えてしまっていたように思い、再度学ばせていただきました。
コメントに対して、教えてくださりありがとうございます。
〝人が介在しない霊の戦いでは、明確に「ノー」と言ってください。〟←人ではなく神が介在しない霊の戦いでよかったでしょうか?
〝その人を傷付けないようにしながら〟と書かれていて、トミーさんを初め、キリスト者の兄姉達は主の御教えの通り愛を持って、他者と接するという行いをされているのだと思いました。
罪の告白として聖職者の方を通して、告白してから、徐々に変化が生じている事が分かり、御聖霊が働いてくださっている事を実感しますが、私はまだまだであるという事も実感します。イエス様・聖書など神様からの与えられているものを只々信じ、信頼して歩んでいたら良いのだと思いました。

“人が介在しない霊の戦いでは、明確に「ノー」と言ってください。”の個所ですが、言葉が足りていませんでした。
“人が介在していない悪しき霊との戦いでは、明確に「ノー」と言ってください。”と改めます。

人が介在するかしないかの見定めができていない気がします。それも祈る事で示してくださいますよね。

人が介在するかもしれないと思えるときは、注意深く、人を傷つけないようにしつつ接してください。
主が、祈りにこたえて、主が示してくだされば、それに従ったらよいですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 箴言22:13 主により頼み、主から力をいただいて前に進もう | トップページ | 申命記12:29-13:1 サタンの罠に陥らないように/主の霊によって歩む »

カテゴリー

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ