1ペテロ1:13.14 栄化の恵みを待ち望め
1:13それだから、心の腰に帯を締め、身を慎み、イエス・キリストの現れる時に与えられる恵みを、いささかも疑わずに待ち望んでいなさい。
1:14従順な子供として、無知であった時代の欲情に従わず、 (口語訳)
人間が人間を支配している時代の中でのこれから後の世にあって、イエス・キリスト様の現れのありかたには二通りがあります。一つは人間支配の最後の時、このときは、この地上は大患難の極みです。主イエス様がマタイ24章で語られた状況の時です。それは次のようにあります。
“24:21 そのときには、世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような、ひどい苦難があるからです。
24:22 もし、その日数が少なくされなかったら、ひとりとして救われる者はないでしょう。しかし、選ばれた者のために、その日数は少なくされます。
・・・・中略・・・
24:29 だが、これらの日の苦難に続いてすぐに、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます。
24:30 そのとき、人の子のしるしが天に現れます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見るのです。
24:31 人の子は大きなラッパの響きとともに、御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果てまで、四方からその選びの民を集めます。”(新改訳)
この出来事の起こるときには、教会時代にキリストによってまことの救いを頂いた者たち、即ち御霊によって新しく生まれさせて頂いた者たち(ヨハネ3:6)は一人もいません。マタイ24:22に書かれてある「選ばれた者」とは、おもにイスラエルの中の三分の一の人たちのことです(ゼカリヤ12:8.9)。
キリスト者達が待ち望んでいるのは、救われていない人には見えない出来事です。それは教会即ちまことのキリスト者の集合体である花嫁を花婿であるキリストとの結婚の為にキリストが教会を天に引き上げに来られる時です。何度も言いますが、この時、キリスト者の体は栄化されるのです。即ち霊の体、栄光の体に変えられるのです。その時地上では、クリスチャンと呼ばれる人たちが、夜逃げをしたとか、宇宙人にさらわれたとか、神隠しにあったとか、色々と言われていることでしょう。何しろこのことは一瞬のうちに起こるのですから。この時、神は全能の力を働かされるのですから救われていない人には信じられないようなことが起こるのです(1テサロニケ4:16.17、1コリント15:40.44.50-54参照)。この出来事は、キリストの方から見ると、キリストの空中再臨です。キリスト者の方から見るとキリストの空中再臨であるとともに、キリストによって携え挙げられる携挙です。
1テサロニケ4:17に「一挙に引き上げられ」と携挙される場面が書かれていますが、この言葉の原語は“ἁρπάζω”ハルパゾーで、ギュッとつかむという言葉です。キリスト者が何とかしなければ、というのではなく、キリストが掴んで引き上げるという感じです。即ち、一挙に、一瞬のうちに天に引き上げられるのです。そしてキリストとお会いし、いつまでもキリストと共にいるようになるのです。
キリスト者に対して、あなたがたは、この携挙の時を待ち望んでいるのだから、神様に対して従順になり、様々な情欲を十字架につけ(ガラテヤ5:24)、携挙に与るのにふさわしく、心を引き締め、身を慎みつつキリスト様の空中における現れ、即ち携挙の時を待ち望みなさい、と勧めてくれています。
<お祈り>
天のお父様
あなたの御名を崇めて感謝します。
あなたの御迎えを待ち望みます。
救われてほしいと願っている人達をもどうぞお救いください。
主イエス・キリスト様の御名によってお祈りします。
アーメン
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