1ペテロ4:15.16 クリスチャンとして受難するならば恥じるな
“4:15あなたがたのうち、だれも、人殺し、盗人、悪を行う者、あるいは、他人に干渉する者として苦しみに会うことのないようにしなさい。
4:16しかし、クリスチャンとして苦しみを受けるのであれば、恥じることはない。かえって、この名によって神をあがめなさい。”(口語訳)
キリスト者でなくとも、人殺し、盗人、悪を行う者として苦しみに会うようなことは、まずいことだと思っていると思います。
「他人に干渉する者」を、新改訳では「みだりに他人に干渉する者」、塚本訳では「おせっかい屋」、文語訳は「妄りに他人の事に干渉する者」となっています。
「お節介を焼いて苦しみに会うことの無いようにしなさい。」と勧められているのです。
兄弟姉妹との距離の取り方は、時として難しいこともあります。
1テモテ5:10には「困っている人を助け、すべての良いわざに務め励む」事を「良い行い」の一部としています。それは当然のことと思いますが、良いことをしていると思っていたのに、お節介になってしまっていて相手方を困らせてしまった結果、関係がぎくしゃくするというような場合もあることと思います。難しいですね。少なくとも、動機において、愛から出るものであって、決して自己満足のため、自己アピールのためというような肉の性質によるもので無いようにと思うことです。
助けられて良かった、と思うのと、おせっかいでいやだな、と思うのは、同じことをしても人によって受け取り方が違うのですから難しいですね。また「妄りに干渉」とありますが、それだけは行わないで済むようにしたいと思うことです。
「クリスチャンとして苦しみを受けるのであれば」即ちイエス・キリストを信じる故の信仰の試練ですね。信仰の故に当局によって捕えられ苦しみを受けるような場合には、恥じることはありません。このことの故に神を崇めなさい、と勧められています。信仰の故に逮捕されるような時代、状況になった時、相手を呪ったり、嘆いたり、取り乱したりするのではなく、まず信仰を表明し何があっても信じ続けることが出来るようにして下さっておられる神に感謝し、神を崇めることであると教えられます。何かあった時、まず祈り、かつ使徒信条を思い浮かべ熟考し、更にたくましく信仰に立たせて頂くという方法も一つではないかと思います。
<使徒信条>
「我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。
我はその独(ひと)り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。
主は聖霊によりてやどり、処女(おとめ)マリヤより生(うま)れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天に昇り、全能の父なる神の右に座したまえり。 かしこより来たりて生(い)ける者と死にたる者とを審きたまわん。
我は聖霊を信ず。 聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体のよみがえり、永遠の生命(いのち)を信ず。」
日常生活でも、三位一体の神を信じ、その神に守られ、導かれている人は幸いです。
すでに、全能の父なる神を信じているのです。その神にいつでも祈ることが出来るのです。
神のひとり子のイエス・キリストを信じているのです。
イエス・キリストは、父なる神の右の座で私たちの為にとりなしの祈りをささげてくれているのです。イエス・キリスト様を信じさせて頂いたことにより、罪を赦され、永遠の命を頂いているのです。更に時至って、天上の体を頂くのです。
クリスチャンにして頂いたということはすごいことですね。
<お祈り>
天のお父様
あなたの御名を崇めて感謝します。
順風満帆の時も、逆風が吹いていると思われる時も、常に変わらずあなたが共にいてくださいますからありがとうございます。
すべてのことの中にあって、すべての時にあなたは共にいてくださり、多くの場合、みことばを用いて、慰め励ましてくださいますことを感謝します。
神のみことばは生きていて力がある、とありますが、みことばを単なる文字の羅列と捉えてしまって力無く過ごすのではなく、常にみことばを用いて聖霊様が働いてくださることを体験しつつ歩む者であらせて下さい。
それ故、より一層、みことばを蓄えていくことが出来ますように。
折に触れて、強められ、励まされ、慰められ、助けられ、導かれて行くことが出来るために。
主イエス・キリスト様の御名によってお祈りします。
アーメン
« 1ペテロ4:12-14 迫害は珍しくない | トップページ | 1ペテロ4:17-19 迫害の時には自分の魂を主に委ねよ »
「ペテロの手紙Ⅰ」カテゴリの記事
- 1ペテロ5:12-14 結びの言葉(2014.02.08)
- 1ペテロ5:10.11 整えられるためには苦しみも必要(2014.02.07)
- 1ペテロ5:8.9 悪魔には立ち向かえ(2014.02.06)
- 1ペテロ5:7 思い煩いを神様に委ねることの出来る幸い(2014.02.05)
- 1ペテロ5:5.6 へりくだりの勧め(2014.02.04)
« 1ペテロ4:12-14 迫害は珍しくない | トップページ | 1ペテロ4:17-19 迫害の時には自分の魂を主に委ねよ »
コメント