レビ26:14-20 不服従に対する懲らしめ1
“26:14しかし、あなたがたがもしわたしに聞き従わず、またこのすべての戒めを守らず、
26:15わたしの定めを軽んじ、心にわたしのおきてを忌みきらって、わたしのすべての戒めを守らず、わたしの契約を破るならば、
26:16わたしはあなたがたにこのようにするであろう。すなわち、あなたがたの上に恐怖を臨ませ、肺病と熱病をもって、あなたがたの目を見えなくし、命をやせ衰えさせるであろう。あなたがたが種をまいてもむだである。敵がそれを食べるであろう。
26:17わたしは顔をあなたがたにむけて攻め、あなたがたは敵の前に撃ちひしがれるであろう。またあなたがたの憎む者があなたがたを治めるであろう。あなたがたは追う者もないのに逃げるであろう。
26:18それでもなお、あなたがたがわたしに聞き従わないならば、わたしはあなたがたの罪を七倍重く罰するであろう。
26:19わたしはあなたがたの誇とする力を砕き、あなたがたの天を鉄のようにし、あなたがたの地を青銅のようにするであろう。
26:20あなたがたの力は、むだに費されるであろう。すなわち、地は産物をいださず、国のうちの木々は実を結ばないであろう。”(口語訳)
ヤハウェ(主)なる神様は、イスラエルを愛しています。
主は、私たちキリスト者に、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ43:4・新改訳)と語られますが、このおことばは、最初、ヤコブ(イスラエル)に向けて語られたおことばです。
イザヤ43:1-4aには、
“43:1 だが、今、ヤコブよ。あなたを造り出した方、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はこう仰せられる。イスラエルよ。あなたを形造った方、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はこう仰せられる。「恐れるな。わたしがあなたを贖ったのだ。わたしはあなたの名を呼んだ。あなたはわたしのもの。
43:2 あなたが水の中を過ぎるときも、わたしはあなたとともにおり、川を渡るときも、あなたは押し流されない。火の中を歩いても、あなたは焼かれず、炎はあなたに燃えつかない。
43:3 わたしが、あなたの神、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕、イスラエルの聖なる者、あなたの救い主であるからだ。わたしは、エジプトをあなたの身代金とし、クシュとセバをあなたの代わりとする。
43:4 わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。”(新改訳)とあります。
ヤハウェ(主)は、愛しているからこそ、悪の道に走った時には、懲らしめを与えるのです。子供を持っている親ならばよくわかると思います。愛していないならば、放っておけばよいのです。ヘブル12:5-11には、
“12:5 そして、あなたがたに向かって子どもに対するように語られたこの勧めを忘れています。「わが子よ。主の懲らしめを軽んじてはならない。主に責められて弱り果ててはならない。
12:6 主はその愛する者を懲らしめ、受け入れるすべての子に、むちを加えられるからである。」
12:7 訓練と思って耐え忍びなさい。神はあなたがたを子として扱っておられるのです。父が懲らしめることをしない子がいるでしょうか。
12:8 もしあなたがたが、だれでも受ける懲らしめを受けていないとすれば、私生子であって、ほんとうの子ではないのです。
12:9 さらにまた、私たちには肉の父がいて、私たちを懲らしめたのですが、しかも私たちは彼らを敬ったのであれば、なおさらのこと、私たちはすべての霊の父に服従して生きるべきではないでしょうか。
12:10 なぜなら、肉の父親は、短い期間、自分が良いと思うままに私たちを懲らしめるのですが、霊の父は、私たちの益のため、私たちをご自分の聖さにあずからせようとして、懲らしめるのです。
12:11 すべての懲らしめは、そのときは喜ばしいものではなく、かえって悲しく思われるものですが、後になると、これによって訓練された人々に平安な義の実〔義という平和に満ちた実(新共同訳)〕を結ばせます。”(新改訳)とあります。
懲らしめの前に、主なる神様は、私たちに様々な手段を用いて警告を与えてくださいます。その時に悔い改めていれば、懲らしめは来ません。レビ記26章では、懲らしめは五段階になっています。
第一段階は、レビ26:14-17に、
“26:14 もし、あなたがたがわたしに聞き従わず、これらの命令をすべて行わないなら、
26:15 また、わたしのおきてを拒み、あなたがた自身がわたしの定めを忌みきらって、わたしの命令をすべて行わず、わたしの契約を破るなら、
26:16 わたしもまた、あなたがたに次のことを行おう。すなわち、わたしはあなたがたの上に恐怖を臨ませ、肺病と熱病で目を衰えさせ、心をすり減らさせる。あなたがたは、種を蒔いてもむだになる。あなたがたの敵がそれを食べる。
26:17 わたしは、あなたがたからわたしの顔をそむける。あなたがたは自分の敵に打ち負かされ、あなたがたを憎む者があなたがたを踏みつける。だれも追いかけて来ないのに、あなたがたは逃げる。”(新改訳)と記されています。
第一段階では、①恐怖と、②病気と、③敵国の侵略、④被害妄想です(16.17)。
これらの警告はイスラエルの上に実現しました。士師記を読むと①③④の状況がよく分かります。しかし、ヤハウェ(主)に立ち返ると、ヤハウェ(主)は赦して下さり、祝福してくださったのです。
第一段階の懲らしめを私たちキリスト者に当てはめてみると、主に信頼しないorみことばを信じない故に、恐怖や被害妄想に陥り、魂が病んだり、サタンやその配下の者たちから侵略される、ということになるでしょうか。
解決策は、主に信頼することです。
イザヤ26:3.4には、「神様を信頼し、いつも神様のことに思いをはせる者を、神様は何の心配もないように守ってくださいます。どんな時でも、神様である主に信頼しなさい。いつまでも尽きない力がいただけるのは、主からだけです。」(リビングバイブル)と記されてます。
次に第二段階の懲らしめは、18-20節に、
“26:18 もし、これらのことの後でも、あなたがたがわたしに聞かないなら、わたしはさらに、あなたがたの罪に対して七倍も重く懲らしめる。
26:19 わたしはさらに、あなたがたの力を頼む高慢を打ち砕き、あなたがたの天を鉄のように、あなたがたの地を青銅のようにする。
26:20 あなたがたの力はむだに費やされる。あなたがたの地はその産物を出さず、地の木々もその実を結ばないであろう。”(新改訳)と記されています。
第二段階の懲らしめでは、飢饉がもたらされるのです。
イスラエルは何度も飢饉に見舞われました。聖書の中の歴史書を読むと分かります。
解決策は、19節にあります。即ち、ヤハウェ(主)なる神様の御前にへりくだり、主の命じられたおことばに従って生活することです。
箴言16:18.20には、「高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ。みことばに心を留める者は幸いを見つける。主に拠り頼む者は幸いである。」(新改訳)と記されています。
私たちキリスト者に当てはめるとどうなるのでしょうか。
主に対してへりくだっていないと、霊の食物を食べることが出来ないので、霊がやせ細り、魂は肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢に心を奪われてしまうでしょう。こうなるとサタンの餌食になりやすくなります。
<お祈り>
天のお父様。
あなたの御名をほめたたえます。
いつもあなたを見上げ、あなたのみ旨の内を歩む者であらせてください。
主イエス・キリスト様の御名でお祈りします。アーメン
« レビ26:1-13 ヤハウェ(主)なる神に従うことの祝福 | トップページ | レビ26:21-39 不服従に対する懲らしめ2 »
「レビ記」カテゴリの記事
- 付記:レビ記26章にある祝福と呪いについて(キリストに在る者の幸い)(2018.04.29)
- レビ記27章 誓願のささげもの(付加:キリスト者の特権)(2017.10.15)
- レビ26:40-46 決して見捨てない主なる神様(2017.10.14)
- レビ26:21-39 不服従に対する懲らしめ2(2017.10.13)
- レビ26:14-20 不服従に対する懲らしめ1(2017.10.12)
コメント
« レビ26:1-13 ヤハウェ(主)なる神に従うことの祝福 | トップページ | レビ26:21-39 不服従に対する懲らしめ2 »
私はユダ王国の滅亡時も思い出しましたが、その辺りは又別の裁きなのでしょうか…。
【訓練と思って耐え忍びなさい。神はあなたがたを子として扱っておられるのです。父が懲らしめることをしない子がいるでしょうか。】
次々と襲ってくる色々な出来事に押し潰されそうになっても、それは神様からの訓練なのだと思えば、耐える方を選ばざる負えませんし、耐えて乗り越えさせて下さるのだと思えました。
〝いつまでも尽きない力がいただけるのは、主からだけです〟その通りだと思います。
サタンの誘惑にどっぷりと陥る事がありません様に!
投稿: mitiko | 2022年6月 2日 (木) 18時15分
主は、問題を生涯に亘って与えてくださるようです。
最初は、自分の問題が多いですが、その内に自分の周囲の人に関わる問題、更にはもう少し広い意味での問題と、・・・。
地上にいる間は、これで終わりということはありません。
投稿: トミー | 2022年6月 3日 (金) 06時41分
その時はキツイと思いますが、少し余裕が持て、振り返ってみると〝主のおかげ〟〝主が共にいてくださっていたんだ〟と思えるので、それはとても恵みであると思え、感謝できます。
「どんどん問題を与えてください、ヘッチャラです」とは言えません。
出来れば、日々平穏に過ごしていたいと望んでしまいます。
私はまだまだ色々と与えられそうだと、思いました。
投稿: mitiko | 2022年6月 3日 (金) 16時19分
ルンルンの時もあれば、とても厳しい時期もあります。
神様は、様子を見ながら両方与えてくださいます。
しかし、霊的に成長できるのは、試練の時です。
投稿: トミー | 2022年6月 3日 (金) 16時30分
成長できているかな?
自分では判りませんけれども、取り繕わずありのままに、主のお導きのまま歩み続けます。
投稿: mitiko | 2022年6月 4日 (土) 07時31分
成長させてくださるのは神様です(1コリント3:6)から、神様が成長させてくださっておられると信じて感謝します、と神様に感謝したらよいですよ。
投稿: トミー | 2022年6月 4日 (土) 10時14分
ありがとうございます。
神様が成長させてくださっておられると信じて、感謝します。
投稿: mitiko | 2022年6月 4日 (土) 23時41分