箴言26:23-26 悪しき思いと取り繕い/主は真実な神
箴言26:23を、
聖書協会共同訳は“混じりもののある銀で覆われた土器。それは、唇は熱いが心の悪い者。”と訳し、
2017は“燃える唇も、心が悪いなら、質の悪い銀を塗った土の器。”と訳し、
口語訳は“くちびるはなめらかであっても、心の悪いのは、上ぐすりをかけた土の器のようだ。”と訳し、
リビングバイブルは“素焼きの土器でも、きれいな上薬をかければ上等に見えるように、お世辞がうまいと悪意を隠せます。”と意訳しています。
「唇は熱い」(聖書協会共同訳)、「燃える唇」(2017)、「くちびるはなめらか」(口語訳)という語の「熱い」」「燃える」「なめらか」と訳されている語のヘブライ語原語は「ダーラク」で、炎、炎のような輝き、情熱、燃えるような、激しい、火をつける、輝かせる、煽る、熱烈な、熱い、燃え盛る等の意があります。
ヘブライ語原語を見ながら諸日本語訳聖書も参考にしながら、私自身がわかりやすいように、次の様に意訳してみました。
「語る言葉はなめらかであってもor情熱的に見えるような口達者の人の語る言葉であっても、その人の心が悪いなら不純物の混じった銀の上薬をかけた土器のようです。」と。
口でうまいことを言っても、心にあることは、言葉のどこかに、表情のどこかに、態度のどこかに出てきてしまうということを見ます。
箴言26:24-26を、
聖書協会共同訳は
“24 唇では取り繕っていても憎悪を抱く者。その腹には欺きがある。
25 声が品良く響いても信用するな。その心には七つのいとうべきことがある。
26 憎しみをごまかし隠しても、その悪は会衆の中で明らかにされる。”と訳し、
2017は、
“24 憎んでいる者は、唇で身を装うが、心のうちに欺きを潜めている。
25 声を和らげて語りかけてきても、信じるな。その心には七つの忌み嫌われるものがある。
26 憎しみはうまくごまかし隠せても、彼の悪は集いの中で現れる。”と訳し、
リビングバイブルは、24-26節を一纏(まと)めにして
“憎しみをいだく者も、表面は愉快そうにしています。でも信じてはいけません。耳に心地よいことを言われても、油断しないようにしなさい。心の中では、あなたをのろっているからです。どんなに親切そうにしても憎しみは隠せません。”と意訳しています。
テレビのニュースで、敵対する国同士のトップに属する人たちのにこやかな顔と抱擁を見たことが幾度かあります。
このような相互の顔と表情にもかかわらず、その後の国同士の政策は依然と変わらず敵対しいているのです。
よくもそんなことができるな、と感心するのですが、それが政治家なのでしょうか。
主キリスト・イエス様が、王として治めてくださる御国では、嘘偽りがありません。
主イエス様が語られたことは真実であり、その通りなのです。
主イエス様ご自身が、「わたしが・・・アレーセイア(真実、真理)・・・なのです。」(ヨハネ14:6)と語られたのです(アレーセイアはギリシア語です)。
なんと分かりやすいことでしょうか。
語られたその奥を読まなくても良いのです。
主イエス様の語られることは、真理であり、真実であり、事実なのです。その通りなのです。
主イエス様は、「アーメンである方」です。
イザヤ65:16に「まことの神」(新改訳、リビングバイブル)、「真実の神」(文語訳、口語訳、新共同訳、聖書協会共同訳)という個所がありますが、「まことの」「真実の」と訳されている語のヘブライ語原語は「アーメーン」です。
黙示録3:14においては、主イエス様を「アーメンである方」と表現しています。
イザヤ65:16のくだりは、肉体を持っているときに主イエス様を信じ、またその人たちに約束されている新天新地に関する預言で、それは黙示録21:1-4の預言を彷彿とさせるものです。
イザヤ65:16-19には次のように記されています。
“16 この地で祝福を求める人は、真実の神によって祝福を求め、この地で誓う人は真実の神によって誓う。先にあった苦しみは忘れられ、私の目から 隠されるからだ。17 見よ、私は新しい天と新しい地を創造する。先にあったことが思い出されることはなく、心に上ることもない。
18 しかし、私が創造するものを、代々とこしえに楽しみ、喜べ。私はエルサレムを創造して喜びとし、その民を楽しみとする。
19 私はエルサレムを喜びとし、私の民を楽しみとする。そこに再び、泣き声や叫び声が聞かれることはない。”(聖書協会共同訳)とあります。
黙示録21:1-4には次のように記されています。
“1 また私は、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は過ぎ去り、もはや海もない。
2 また私は、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために装った花嫁のように支度を整え、神のもとを出て、天から降って来るのを見た。
3 そして、私は玉座から語りかける大きな声を聞いた。「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となる。神自ら人と共にいて、その神となり、
4 目から涙をことごとく拭い去ってくださる。もはや死もなく、悲しみも嘆きも痛みもない。最初のものが過ぎ去ったからである。」”(聖書協会共同訳)とあります。
そして次の節には、“すると、玉座におられる方が言われた。「見よ、私は万物を新しくする。」また言われた。「書き記せ。これらの言葉は信頼でき、また真実である。」”(聖書協会共同訳)と記されています。
<お祈り>
天のお父様。
あなたをほめたたえます。
アーメンである方の御言葉を日々読みかつ聞きながら過ごせる日々を感謝し、御名を賛美し、私たちの主キリスト・イエス様の御名で祈ります。アーメン。