コロサイ4:15-18 主から受けた務めをよく果たすように
コロサイ4:15-18
“ 4:15ラオデキヤの兄弟たちに、またヌンパとその家にある教会とに、よろしく。
4:16この手紙があなたがたの所で朗読されたら、ラオデキヤの教会でも朗読されるように、取り計らってほしい。またラオデキヤからまわって来る手紙を、あなたがたも朗読してほしい。
4:17アルキポに、「主にあって受けた務をよく果すように」と伝えてほしい。
4:18パウロ自身が、手ずからこのあいさつを書く。わたしが獄につながれていることを、覚えていてほしい。恵みが、あなたがたと共にあるように。 ”(口語訳)
17節に<アルキポに、「主にあって受けた務をよく果すように」と伝えてほしい。>とあります。
アルキポについては、ピレモンへの手紙に、「キリスト・イエスの囚人パウロと兄弟テモテから、わたしたちの愛する同労者ピレモン、姉妹アピヤ、わたしたちの戦友アルキポ、ならびに、あなたの家にある教会へ。」(1.2)ととありますから、アルキポは牧会伝道に携わっていたのかもしれません。
「務めをよく果たしなさい。」と言われている中の「よく」を新改訳では<注意してよく>、岩波訳では<心を配り>、新共同訳では<意を用い・・よく>、文語訳では<慎みて>となっています。
<務め>は、職責、奉仕などとも他の聖書では訳されています。
アルキポのような奉仕でなくてもキリスト者一人一人に主イエス様は、「私から受けた務めをよく果たしなさい。」と言われることと思います。
ローマ12:4-8は、キリストの体である教会を構成しているキリスト者は、キリストの体の為に一人一人に与えられた務めがあることが書かれていますし、与えられている務めをよく果たすように勧めています。次のように記されています。
「 12:4なぜなら、一つのからだにたくさんの肢体があるが、それらの肢体がみな同じ働きをしてはいないように、
12:5わたしたちも数は多いが、キリストにあって一つのからだであり、また各自は互に肢体だからである。
12:6このように、わたしたちは与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っているので、もし、それが預言であれば、信仰の程度に応じて預言をし、
12:7奉仕であれば奉仕をし、また教える者であれば教え、
12:8勧めをする者であれば勧め、寄附する者は惜しみなく寄附し、指導する者は熱心に指導し、慈善をする者は快く慈善をすべきである。」
また、主イエス様は、タラントのたとえで次のように語られました。
「25:14また天国は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産を預けるようなものである。
25:15すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラント、ある者には二タラント、ある者には一タラントを与えて、旅に出た。
25:16五タラントを渡された者は、すぐに行って、それで商売をして、ほかに五タラントをもうけた。
25:17二タラントの者も同様にして、ほかに二タラントをもうけた。
25:18しかし、一タラントを渡された者は、行って地を掘り、主人の金を隠しておいた。
25:19だいぶ時がたってから、これらの僕の主人が帰ってきて、彼らと計算をしはじめた。
25:20すると五タラントを渡された者が進み出て、ほかの五タラントをさし出して言った、『ご主人様、あなたはわたしに五タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに五タラントをもうけました』。
25:21主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。
25:22二タラントの者も進み出て言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントをもうけました』。
25:23主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。
25:24一タラントを渡された者も進み出て言った、『ご主人様、わたしはあなたが、まかない所から刈り、散らさない所から集める酷な人であることを承知していました。
25:25そこで恐ろしさのあまり、行って、あなたのタラントを地の中に隠しておきました。ごらんください。ここにあなたのお金がございます』。
25:26すると、主人は彼に答えて言った、『悪い怠惰な僕よ、あなたはわたしが、まかない所から刈り、散らさない所から集めることを知っているのか。
25:27それなら、わたしの金を銀行に預けておくべきであった。そうしたら、わたしは帰ってきて、利子と一緒にわたしの金を返してもらえたであろうに。
25:28さあ、そのタラントをこの者から取りあげて、十タラントを持っている者にやりなさい。
25:29おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。
25:30この役に立たない僕を外の暗い所に追い出すがよい。彼は、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう』。」(マタイ25:14‐30)
<お祈り>
天のお父様
あなたの御名を賛美します。
あなたが与えたくださいました務めを忠実に思慮深く果たして天に帰ることが出来ますように。
主イエス・キリスト様の御名によってお祈りします。
アーメン