3ヨハネ9-15節 地上の地域教会内における霊の戦い
“1:9わたしは少しばかり教会に書きおくっておいたが、みんなのかしらになりたがっているデオテレペスが、わたしたちを受けいれてくれない。
1:10だから、わたしがそちらへ行った時、彼のしわざを指摘しようと思う。彼は口ぎたなくわたしたちをののしり、そればかりか、兄弟たちを受けいれようともせず、受けいれようとする人たちを妨げて、教会から追い出している。
1:11愛する者よ。悪にならわないで、善にならいなさい。善を行う者は神から出た者であり、悪を行う者は神を見たことのない者である。
1:12デメテリオについては、あらゆる人も、また真理そのものも、証明している。わたしたちも証明している。そして、あなたが知っているとおり、わたしたちの証明は真実である。
1:13あなたに書きおくりたいことはたくさんあるが、墨と筆とで書くことはすまい。
1:14すぐにでもあなたに会って、直接はなし合いたいものである。
1:15平安が、あなたにあるように。友人たちから、あなたによろしく。友人たちひとりびとりに、よろしく。”(口語訳)
ガラテヤ5:19-22に肉の行いが列挙されていますので先ずその箇所を取り上げます。
“5:19 肉の行いは明白であって、次のようなものです。不品行、汚れ、好色、
5:20 偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分裂、分派、
5:21 ねたみ、酩酊、遊興、そういった類のものです。前にもあらかじめ言ったように、私は今もあなたがたにあらかじめ言っておきます。こんなことをしている者たちが神の国を相続することはありません。”(新改訳)
「みんなのかしらになりたがっているデオテレペス」(9)という人は、少なくとも、ガラテヤ書の肉の行いの中の「党派心、分裂、分派」に相当するものを持っていたように思います。
デオテレペスは、主イエス様が使徒として立てたヨハネの言うことを聞かず、ヨハネが遣わした巡回伝道者たちを受け入れなかったのです。それだけではなく、ヨハネが遣わした巡回伝道者たちを受け入れようとする主にある兄弟たちの働きを妨げて教会から追い出しているというのです。
「わたしたち」(9)の中に、ヨハネと巡回伝道者が含まれています。
「兄弟たちを受けいれようともせず」(10)の「兄弟たち」は巡回伝道者です。それは5-7節によって、当時の巡回伝道者たちのことであることが分かります。
デオテレペスは、まことの兄弟たちを教会から追い出し、使徒の言うことを聞かず、使徒が遣わした者たちを受け入れず、使徒であり長老であるヨハネやヨハネが遣わした巡回伝道者たちをくちぎたなく罵った(10)のです。デオテレペスの行為を見ていると主イエス様に従うのではなくサタンに従っているとしか思えない状態です。
この様なデオテレペスが教会の頭になりたがっているのです。
使徒ヨハネは、御霊に満たされていても体が弱い愛するガイオに、この状況を打開するように依頼しました。デオテレペスを為すがままにさせておいてはいけないと(11)。
デオテレペスによって窮地に立たされている教会。
その様な教会の中にあっても、個人的にはからだは弱く病弱であっても聖霊に満たされた信仰生活を送っているガイオ。
体は弱く病弱であっても、霊的な戦いをしなければならない状況に導かれたガイオ。
ガイオは神なる御霊の力によった時だけヨハネの要求に応じることが出来たでしょう。
これは霊の戦いです。
<お祈り>
天のお父様
あなたの御名を崇めます。
サタンはいつも地上の教会を駄目にしようと機会をうかがっています。
サタンに所を得させることの無いような教会として進んでいくことが出来ますように。
主イエス・キリスト様の御名によってお祈りします。
アーメン
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“6:10 最後に言う。主に依り頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。
6:11 悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。
6:12 わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。”{(エフェ6:10-12)新共同訳}