ヨエル4:16-21{(ヘブライ語聖書、新共同訳、聖書協会共同訳、岩波訳)/新改訳、口語訳、リビングバイブルは、ヨエル3:16―21} 主の裁きとキリストの千年王国
ヨエル4:16-21を新共同訳は、
“16 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はシオンからほえたけり、エルサレムから声をとどろかされる。天も地も震える。しかし、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はその民の避け所、イスラエルの人々の砦である。17 あなたたちは知るようになる。わたしがあなたたちの神なる主であり、わが聖なる山シオンに住む者であることを。エルサレムは聖なる地となり、もはや、異国の民がそこを通ることはない。18 その日が来ると山々にはぶどう酒が滴り、もろもろの丘には乳が流れ、ユダのすべての谷には水が流れる。泉が主の神殿から湧き出てシティムの川を潤す〔エゼキエル47:1-12参照(筆者挿入)〕。19 エジプトは荒廃し、エドムは滅びの荒れ野となる。ユダの人々を虐げ、その国で、罪なき者の血を流したからだ。20 しかし、ユダはとこしえに、エルサレムは代々にわたって、民の住むところとなる。21 わたしは彼らが流した血の復讐をする。必ず復讐せずにはおかない。主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はシオンにすまわれる。”と記しています。
新改訳はヨエル3:16-21になります。
16節には、「主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はシオンからほえたけり、エルサレムから声をとどろかされる。天も地も震える。しかし、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はその民の避け所、イスラエルの人々の砦である。」とあります。
主のみ声の力強さがよく分かります。
主が吠えると、天も地も震えるのです。この主のエネルギーを人に向ければ、ひとは即死するでしょう。黙示録19:15には、「この方〔裁き主キリスト(筆者挿入)〕の口からは、鋭い剣が出ている。諸国の民をそれで打ち倒すのである。」(新改訳2017)と記されています。
この強いお方が、私たちの避け所となってくださるのですからなんと心強いことでしょう。
現在新コロナウィルス感染症に恐怖を持っている人が多くいます。
私の肉体も罹患すれば医学常識からすれば助からない体です。
しかし、わたしのところに来たコロナウィルスに主が一声かければ、コロナウィルスはばらばらになってしまうことでしょう。
私が助かる道は、医療ではなく、主の働きです。
ですから、詩篇91篇を信頼します。
「1いと高き方の隠れ場に住む者その人は全能者の陰に宿る。3主こそ狩人の罠から破滅をもたらす疫病からあなたを救い出される。10わざわいはあなたに降りかからず疫病もあなたの天幕に近づかない。」(新改訳2017)とありますから。
これを信じているのに、肉体の命がなくなったとしたら、それは、わたしが、もう地上にいなくても良いということです。パウロでさえ、ローマの獄屋にいたときに、「21 私にとって生きることはキリスト、死ぬことは益です。23 ・・・。私の願いは、世を去ってキリストとともにいることです。そのほうが、はるかに望ましいのです。」(ピリピ1章・新改訳2017)と述べています。
地に置かれてもハレルヤ!
天に移されたら、もっとハレルヤ!ですね。
余談になりますが、この世の最後の主の日(主の裁きの日)に主が用いられる疫病は、新コロナウィルスよりもずっと強力です。
ゼカリヤ14:12には、「これは、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕がエルサレムを攻めるどの民にも加えられる疫病である。彼らの肉は、まだ足で立っているうちに腐る。彼らの目はまぶたの中で腐り、彼らの舌は口の中で腐る。」(新改訳2017)と記されています。
17節には、「あなたたちは知るようになる。わたしがあなたたちの神なる主であり、わが聖なる山シオンに住む者であることを。エルサレムは聖なる地となり、もはや、異国の民がそこを通ることはない。」とあります。
多くのユダの民たちは、キリストの地上再臨の時に主イエス(イェシュア)様がキリスト(メシア)だと知ります(ゼカリヤ12:9-13:2)。
そして、エルサレムは主のものとして聖別されます。
「もはや、異国の民がそこ〔エルサレム(筆者挿入)〕を通ることはない。」とあります。
エルサレムを通り道とすることは許されなくなりますが、諸国の民も、礼拝にはエルサレムに上ってきます。
イザヤ2:2.3には、“2 終わりの日に、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の家の山は山々の頂に堅く立ち、もろもろの丘より高くそびえ立つ。そこにすべての国々が流れて来る。3 多くの民族が来て言う。「さあ、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を私たちに教えてくださる。私たちはその道筋を進もう。」それは、シオンからみおしえが、エルサレムから主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕のことばが出るからだ。”(新改訳2017)と記されています。
また、ゼカリヤ14章には、「16 エルサレムに攻めて来たすべての民のうち、生き残った者はみな、毎年、万軍の主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕である王〔主キリスト・イエス様のこと(筆者挿入)〕を礼拝し、仮庵の祭りを祝うために上って来る。17 地上の諸氏族のうち、万軍の主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕である王〔主キリスト・イエス様(筆者挿入)〕を礼拝しにエルサレムに上って来ない氏族の上には、雨が降らない。18 もし、エジプトの氏族が上って来ないなら、雨は彼らの上に降らず、疫病が彼らに下る。これは、仮庵の祭りを祝いに上って来ない諸国の民を主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕が打つ疫病である。19 これが、エジプトの罪への刑罰となり、仮庵の祭りを祝いに上って来ないすべての国々の罪への刑罰となる。」(新改訳2017)と記されています。
18節には、「その日が来ると山々にはぶどう酒が滴り、もろもろの丘には乳が流れ、ユダのすべての谷には水が流れる。泉が主の神殿から湧き出てシティムの川〔渓流(新改訳2017)〕を潤す。」(新共同訳)と記されています。
キリストの千年王国時代のイスラエルです。
「山々にはぶどう酒が滴り」とあるのは、ぶどうの実が豊かに取れるからです。
当然、穀物も良く実るのです。
「もろもろの丘には乳が流れ」というのは、やぎや羊、牛などの牧草が豊かであって、それらの乳を飲めるからです。
主イエス様は、「まことに、あなたがたに言います。天地が消え去るまで、律法の一点一画も決して消え去ることはありません。すべてが実現します。」(マタイ5:18・新改訳2017)と語られました。
申命記28章には、
“1 もし、あなたが、あなたの神、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の御声に確かに聞き従い、私が今日あなたに命じる主のすべての命令を守り行うなら、あなたの神、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕は、地のすべての国々の上にあなたを高く上げられる。2 あなたが、あなたの神、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の御声に聞き従うので、次のすべての祝福があなたに臨み、あなたについて行く。3 あなたは町にあっても祝福され、野にあっても祝福される。4 あなたの胎の実も大地の実りも、家畜が産むもの、群れの中の子牛も群れの中の子羊も祝福される。5 あなたのかごも、こね鉢も祝福される。6 あなたは入るときにも祝福され、出て行くときにも祝福される。7 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕は、あなたに向かい立つ敵どもをあなたの前で敗走させる。彼らは一つの道からあなたを攻めて来るが、あなたの前で七つの道に逃げ去る。8 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はあなたのために、あなたの穀物倉とあなたのすべての手のわざが祝福されるように命じられる。あなたの神、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕があなたに与えようとしておられる地で、あなたを祝福される。9 あなたが、あなたの神、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の命令を守り主の道を歩むなら、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はあなたに誓われたとおり、あなたをご自分の聖なる民として立ててくださる。10 地上のあらゆる民はあなたに主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の名がつけられているのを見て、あなたを恐れるであろう。11 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕があなたに与えるとあなたの父祖たちに誓われたその地で、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はあなたの胎の実、家畜が産むもの、大地の実りを豊かに恵んでくださる。12 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はその恵みの倉、天を開き、時にかなって雨をあなたの地に与え、あなたのすべての手のわざを祝福される。それで、あなたは多くの国々に貸すが、借りることはない。13 私が今日あなたに命じる、あなたの神、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕の命令に聞き従い、守り行うなら、主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はあなたをかしらとし、尾とはされない。あなたはただ上になり、下になることはない。14 私が今日あなたがたに命じるこのすべてのことばから右や左に外れ、ほかの神々に従い、それに仕えてはならない。”(新改訳2017)と記されています。
主は、主イエス様を信じる人を喜んでくださり、永遠のいのちを与えてくださいます。
そこで良しとしてしまうのではなく、主がお語りになったことを守る人、即ち主に従う人を更に大切にしてくださいます。
主イエス様は、「ですから、これらの戒めの最も小さいものを一つでも破り、また破るように人々に教える者は、天の御国で最も小さい者と呼ばれます〔イエス様を信じていれば行いとは関係なく天の王国に入れます(筆者挿入)〕。しかし、それ〔主の教え(筆者挿入)〕を行い、また行うように教える者は天の御国で偉大な者と呼ばれます。」(マタイ5:19・新改訳2017)とも語られました。→参照(2コリント5:10)。
19.21a.b節には、「19 エジプトは荒廃し、エドムは滅びの荒れ野となる。ユダの人々を虐げ、その国で、罪なき者の血を流したからだ。21 わたしは彼らが流した血の復讐をする。必ず復讐せずにはおかない。」とあります。
主の主権を認めず、悪い種を蒔いたものは、悪い実を刈り取るのです(ガラテヤ6:7)。
20.21c節には、「20 しかし、ユダはとこしえに、エルサレムは代々にわたって、民の住むところとなる。21・・。・・。主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕はシオンにすまわれる。」とあります。
「ユダはとこしえに、エルサレムは代々にわたって、民の住むところとなる。」とあります。
キリストの千年王国時代のイスラエルの民が住む場所は、エゼキエル47:13-48:35に記されています。
現在のエルサレムとキリストの千年王国時代のエルサレムとでは標高やその他様々な違いがあります。
更に、キリストの千年王国が終わり、今の天地が滅びて、新天新地の時代になると、エルサレムは更に変わります。
新天新地の新エルサレムは、私たちキリスト者の住居でもあります。
<お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を崇めます。
イエス様は、天において、私たちの住まいを用意してくださっておられますからありがとうございます。
地においては、私たちの内に住んでくださっておられますことを感謝します。
また、日々の力、助け、慰め、真理の解き明かし、・・・等々を聖霊様が私たちの内におられて担ってくださっておられますことを感謝します。
三一の主なる神様がとこしえにほめたたえられますように。
我らの主キリスト・イエス様の御名で祈ります。アーメン