主に在る歩みと主の御旨に反する歩み
箴言10:1-6には次のように記されています。
“1 ソロモンの箴言。
知恵のある子は父を喜ばせ、
愚かな子は母の悲しみとなる。
2 不義によって得た財宝は役に立たない。
義のわざは人を死から救い出す。
3 主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕は正しい人を飢えさせず、
悪しき者の欲〔願い(フランシスコ会訳)〕を突き放される。
4 無精者の手は人を貧乏にし、
勤勉な者の手は人を富ませる。
5 夏のうちに集める者は賢い子。
刈り入れ時に眠る者は恥知らずな子。
6 正しい人の頭には祝福があり、
悪しき者の口は不法を隠す。”(2017)とあります。
この箇所のソロモンの箴言は、3節を除くと、主なる神様抜きでも、そのままこの世においても通じるような箇所ですが、全体を主なる神様との関係で述べていきたいと思います。
1節には、“ソロモンの箴言。
知恵のある子は父を喜ばせ、愚かな子は母の悲しみとなる。”とあります。
「知恵のある子」と訳されている語のヘブライ語原語は「ベン(息子) ホーカーム(賢い、分別がある、思慮深い)」です。
天の父なる神様を喜ばせる神の子どもたちとは、主を信じ、主に従い、みことばに習熟し、分別ある子どもたちです。
パウロは、キリスト者のために次のように祈りました。
「9 こういうわけで、私たちもそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。どうか、あなたがたが、あらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころについての知識に満たされますように。
10 また、主にふさわしく歩み、あらゆる点で主に喜ばれ、あらゆる良いわざのうちに実を結び、神を知ることにおいて成長しますように。
11 神の栄光の支配により、あらゆる力をもって強くされ、どんなことにも忍耐し、寛容でいられますように。
12 また、光の中にある、聖徒の相続分にあずかる資格をあなたがたに与えてくださった御父に、喜びをもって感謝をささげることができますように。」(コロサイ1章・2017)と記されています。
2節には、“不義によって得た財宝は役に立たない。義のわざは人を死から救い出す。”とあります。
「義のわざは人を死から救い出す。」と後半部分にありますが、先ず、イエス様の十字架を思い浮かべます。
イエス・キリスト様の御功績の故に、私たち罪びとは、信仰によって救われたのです。
ピリピ2:6-8には、
“6 キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、7 ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。
人としての姿をもって現れ、8 自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。”(2017)と記され、
エペソ1:7には、
“このキリストにあって、私たちはその血による贖い、背きの罪の赦しを受けています。これは神の豊かな恵みによることです。”(2017)と記され、
エペソ2:8,9には、
“この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。それはあなたがたから出たことではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。”(2017)と記されています。
救われるための信仰に関しては、ローマ10:9,10に次のように記されています。
“もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われるからです。人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。”(2017)とあります。
3節には、“主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕は正しい人を飢えさせず、
悪しき者の欲〔願い(フランシスコ会訳)〕を突き放される。”とあります。
「主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕は正しい人を飢えさせず」とありますが、
詩篇34:10には、「若い獅子も乏しくなり飢える。しかし主を求める者は、良いものに何一つ欠けることがない。」(2017)とあり、
ピリピ4:19には、「私の神は、キリスト・イエスの栄光のうちにあるご自分の豊かさにしたがって、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます。」(2017)と記されています。(但し、神様から見て、私たちが必要なものとは何なのか、現代人は神様が必要と思っている以上のものを必要と思っているかもしれないと私は思います。)
「主〔ヤハウェ(筆者挿入)〕は、悪しき者の欲〔願い(フランシスコ会訳)〕を突き放される。」と3節にありますが、悪しき者の欲を突き放さない霊的な生きものがいます。それが悪魔悪霊です。
4,5節には、“4 無精者の手は人を貧乏にし、勤勉な者の手は人を富ませる。5 夏のうちに集める者は賢い子。刈り入れ時に眠る者は恥知らずな子。”と記されていますが、霊の世界における働きにも通じるものがあると思います。
イエス様は次のように語りました。
「「もうしばらく、光はあなたがたの間にあります。闇があなたがたを襲うことがないように、あなたがたは光があるうちに歩きなさい。闇の中を歩く者は、自分がどこに行くのか分かりません。自分に光があるうちに、光の子どもとなれるように、光を信じなさい。」(ヨハネ12:35.36・2017)と記されています。
そのうち大患難時代が到来します。
その時に神様は、イエス様を信じない者にどのようにするでしょうか?
2テサロニケ2:7-12には次のように記されています。
“7 不法の秘密はすでに働いています。ただし、秘密であるのは、今引き止めている者が取り除かれる時までのことです〔「引き止めている者が取り除かれる時」は、キリストの空中再臨時の携挙の時に起こります(筆者挿入)〕。
8 その時になると、不法の者〔ダニエル9:27では「荒らす者」(2017)、マタイ24:15では「荒らす忌まわしい者」、黙示録13:1では「獣」(筆者挿入)〕が現れますが、主イエスは彼を御口の息をもって殺し、来臨の輝きをもって滅ぼされます。
9 不法の者は、サタンの働きによって到来し、あらゆる力、偽りのしるしと不思議、10 また、あらゆる悪の欺きをもって、滅びる者たちに臨みます。
彼らが滅びるのは、自分を救う真理を愛をもって受け入れなかったからです。
11 それで神は、惑わす力を送られ、彼らは偽りを信じるようになります。
12 それは、真理〔「私は真理です」とイエス様は言われました{ヨハネ14:6}(筆者挿入)〕を信じないで、不義を喜んでいたすべての者が、さばかれるようになるためです。”(2017)と記されています。
6節には、“正しい人の頭には祝福があり、悪しき者の口は不法を隠す。”とあります。
新共同訳は、“神に従う人は頭に祝福を受ける。神に逆らう者は口に不法を隠す。”と訳しています。
神に対して正しい人は祝福を受けるのです。
三一のヤハウェ(主)なるお方だけを自分の神とし、神を愛し、神に信頼し、神に従う人には、神からの恵みが豊かなのです。
詩篇32:10には、“悪しき者は心の痛みが多い。しかし主に信頼する者は、恵みがその人を囲んでいる。”(2017)と記され、
詩篇86:5には、“主よ、まことにあなたは、いつくしみ深く、赦しに富み、あなたを呼び求める者すべてに、恵み豊かであられます。”(2017)と記され、
ヨハネ1:14には、“ことば〔イエス・キリスト(筆者挿入)〕は人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。”(2017)と記されています。
<お祈り>
天のお父様。
あなたの御名を賛美します。
あなたを愛し、あなたにいつも信頼し、あなたに従い続けることが出来ますよう祝福してください。
私たちの主キリスト・イエス様の御名で祈ります。アーメン。